終わってみれば、昨日までの予想と


おおむね一致したが、


試合開始直前、また試合開始直後の1R終了時点までは、


ちょっと イヤな感じがした。



パッキャオのラストマッチであり、


とにかく まずは完勝してほしいと思って見ていたが


ブラッドリーもパッキャオにとって 決して組みやすい相手ではない。



マルケスほど やりにくい相手でもないだろうが、


そう簡単にタイミングをとらせてはもらえないだろうと


はじめから思ってはいたが、


1Rの様子から、ヘタしたらブラッドリーの方が


先にタイミングをつかむかも と感じさせられた。



だが、2R以降のパッキャオは


とてもよかった。



パッキャオを応援しながらも、


“敵もさるもの”でなくては面白くないというジレンマはつきまとうが、


パッキャオのペースで進んだとはいえ


相当に集中力を要したであろうし、


見ごたえのある 中身の濃い試合だったと思う。



ジョー小泉さんが最後に話していたように


パッキャオって いいボクサーなんだということを


今更ながら感じた。



KOではなかったが、


ブラッドリーと対峙し続けた疲労、


有終の美をとにかく飾りたいという思いもあったろう。



いい試合だった。




パッキャオの試合が見られなくなるのは


本当にさびしい限りだが、


パッキャオに課せられた運命は


ここでボクサーとしては終わり というものなのだろう。