ご存知の方も多いと思いますが
病院ラジオというNHKの番組があります
サンドウィッチマンのお二人が色んな病院等に出かけて その日限りのラジオ局を開設して 患者さんやその家族の話を聞くという内容で たいてい祝日の朝にやっています
だいたい私は他人の病気の話を聞くのが苦手なのですが なぜかこの番組だけは 昨年あたりから見るようになって ついつい見入ってしまいます
祝日の今朝の放送も録画して
午後から見ていました
今日は九州がんセンターという病院からで
様々な がん患者さんから話を聞いていました
その中で 一人の女性患者の話が大変印象的で心に残りました
47歳のその女性は大腸がんで 現在 術後経過観察中でした 11年前に夫を突然死（くも膜下出血）で亡くして 二人の子どもさんを育ててる最中の昨年 がんが発見されたそうです
彼女は 神様は旦那さんを突然連れて行ったので 幼い子どものいる妻の私までは連れて行かないだろうと、そしてまた一生懸命頑張って真面目に生きてれば大丈夫だとも思っていたので
「何だ神様なんてホントはいないんだ」と少しうつになっていたそうです
そしてそんな気持ちを 手術直前に医療ソーシャルワーカーの方に打ち明けると
こんなふうに言われたそうです
「神様はね いい人が好きでいい人をたくさん周りに集める為に連れてっちゃうのよ。だからいい人にならないように一日一個 ゲスいことしましょうよ そしたら連れて行かれないから」
ゲスと言っても
ほんのりゲスね
1日一回 ワンゲス運動って（笑）
その時から現在のことについて 彼女は
「ゲスいことを一日一個 気がついたら二、三個やってますけどね」と笑顔で言われてました
見ていてなんとも言えない気持ちになりました
そんなことが言えるソーシャルワーカーさんも素晴らしいし がんで闘病中でもそんな言葉をしっかり受けとめる彼女
そうやって元気づけて貰った彼女は 自分の周囲にも自分を支えてくれているたくさんの人がいることに気づいたそうです
これが感謝ということですかね
番組に登場した 他の患者さんや家族の話もしっかり聞きました
それについて 何の知識も経験もない私が あれこれ 書けませんが
今日は この番組を見たことで
いい一日だったと思いました
この録画 しばらく消せないだろうなぁ
ホントに
そして 私はゲスいことたくさんやり過ぎてるかもしれないので 一日2、3個に抑えないといけないなとも思いました（笑）