天気予報では あと数日で散りそうなので近所の桜を見てまわりました。
毎年この時期に 先日亡くなった父を連れて見に行ってました。今年もクルマの後部座席から見ていたでしょう。
近隣の、いずれも家から半径5km圏内ですがホントにキレイです。
私は花の中で桜が一番好きです。
そんな桜の中で忘れられない桜が一つあります。少し長くなりますが・・・。
48歳の時 南九州の街に単身赴任することになりました。
車で片道8時間620km、電車で約7時間、飛行機でも空港が遠いのでやはり7時間くらいかかる陸の孤島みたいな街です。
年末年始と5月の連休とお盆休みは車で、後は2ヶ月に一度くらい電車で帰省してました。
その電車での往復の際 特に3月末頃の休暇を自宅で過ごした後赴任地へ向かう途中 大分県と宮崎県の県境に車窓からすぐ近くに小さな老人施設が見えます。その施設の庭に大きな桜の木が有り 毎年見事な花を咲かせていました。
乗っていた日豊本線の「にちりん」という特急は ものすごくゆっくり走るので 並走する国道を走る軽トラックに追い越されるくらいでしたからその施設の桜がじっくり見られます。
その桜を見ていると いつも「今年も帰れなかった。自分はいつ故郷に帰れるのだろうか?」と南九州へ向かう途中にどんどん不安になっていました。
自分の責任で禊(みそぎ)をしないといけない立場で 期限の無い単身赴任でしたから 先が見えず このまま定年迄帰れないかもと思ったりしたものです。
結局通算で4年間の一人暮らしで終わりましたが 桜の季節になると今でもあの小さな老人施設の桜を思い出します。今から思えば人生の良い経験であり良い思い出ですがあの頃は結構辛かったですねー
いつもこの季節になると思い出す それが私の忘れられない桜です。