こんにちは(^^♪
カラーコンサルタントの中井美香です。
色や洋服の着こなしをアドバイスしています。
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いきなりですが、
今日は【色のクイズ】から。
よければ、ちょっと考え見てくださいねー
はい、では【問題】です。
↓下の色は、とあるロングセラー商品の
「パッケージの色」だけを抽出したもの。
これ、何の商品なのか分かりますか?
ちなみにこのクイズ、ちょっと難易度が高いです。
色を見ただけでピン!と来た方は
かなり色の感度が高い方です。すばらしい
ではもうしばらく
考えてみてくださいませ✨
分かりましたか?
【答え】は、ロッテのラミーのパッケージでした
香り高いラム酒とチョコレートの相性がぴったりなラミー。
噛み応えのあるレーズンもたまりませんよね。
毎年、これを売場で見かけたら、
「あー冬がきたな」と季節感を感じるチョコレートでもあります。
そんなラミーですが、
発売から今年でなんと59年目になるそうです
洋酒売上市場では一番売れているチョコだそうで
人気も経歴(?)もすごい商品なのです。
ラミーの色使いの特徴▼
ラミーのパッケージの特徴は
鮮やかな赤×落ち着いたブラウンの組合せになっていること。
ややもすると派手になりがちなビビッドトーンの赤色を
おちついた茶色で押さえることで
エレガントで上品な印象を打ち出しています。
配色を見てみると▼
ポイントはブドウの「黄緑」の使いかた。
赤と黄緑という対照的な色を使うことで
良いアクセントになっています。
更に、鮮やかな「黄色」のタグも目を引きますねよね。
ついつい目に留まってしまうのは
こういう色の仕掛けもあってのことなんですよね。
さすが洋酒チョコレート市場の女王様
色々と考えられています。
さてさてラミーと言えば、
こちらにも触れないわけにはいきません。
相棒の「バッカス」。
バッカスの色使いはこんな風になってます▼
バッカスの色使いの特徴は、
濃い緑×落ち着いたブラウンの組合せ。
緑は本来、落ち着いた印象を与える色なんです。
そこに更に落ち着いた茶色を合わせることで
いわば「落ち着き」の掛け算が施された色使いになってます
なので、どっしりとした大人っぽさを感じます。
あと伝統や歴史といった「風格」さえ感じさせますよね。
ラミーってどちらかというとフェミニン、
バッカスはメンズライクな印象を受けませんか?
それはこんな色の「イメージ」の違いから派生してるんですね。
そしてラミーもバックスも「高級感」を感じますが
これは使われている色がダーク、ディープトーンだから。
この高級感には色のトーンが影響しているんですね。
こんな風にイメージというのは
「色み」と「トーン」をコントロールすることで成り立ってます
最後に、このラミーとバッカス。
それぞれ単品でもよく売れている商品なのですが
ペアになると最強になります。
(なんでもこのペアのことを「ラミバ」と呼ぶらしい)
ラミーの「赤」とバッカスの「緑」は補色の関係。
2つを並べると補色配色になって、
売場の棚の中でもとにかく目を引く存在になるからです。
またこの赤と緑の組合せは
クリスマスをイメージさせる色でもあります!
見ていると自然と
クリスマスの華やいだ雰囲気を感じてワクワクする
そんなペアでもあるのです。
冬の売場でこの商品をみたら
ついつい買いたくなるのは
そんな理由からかも知れませんね。
カラー戦略、恐るべしです
最後にちょっとマメ知識✨
合わせる飲み物の話ですが
メーカー情報によると
ラミーはブラックコーヒー
バッカスはカフェオレ
と相性がいいらしいです。
ラミーもバッカスもとても美味ですが
合わせるドリンクまで厳選すると
更に美味しくいただけますね。
チョコレートも色合わせ人も
相性ってホント大切。
よい仲間を見つけて最大限楽しみましょ(^_-)-☆
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