身近なロボ
勤務先が工場なので、製品を作っていく過程を見ようと思えばいくらでも見ることができる。
私が赴任した時にはすでにいたロボが1台おり、誰かが指令を出さなくとも黙々と作業をしている。結構年季が入っている。たまたま眺めていたら、それをよく知る技術部門の方がおられ、立ち話程度で話を聞いた。
ロボ活用と人手不足
アームが物を置くのに決められた回数落としているのは、中に真っ直ぐはめ込むためだとか。プログラムを覚えさせたら、物がありさえすれば黙々と作業が進むらしい。たまにエラーを起こすこともあるんだって。物は人が、決められた場所に補充すると。どうしても、人手がかかるはかかるのよねー、と言われていた。
導入を考えるときに、「ここからここまではAさんが考える」「ここからはBさん」みたいなことをしてもいいのだけれど、繋ぎの部分を考える人がいないと、余分な人手がかかったりするんだって。
人手不足を考えると、人をゼロにするのも怯まず考えた方がいいと思う。LIXILだったかな?出荷場は完全オートメーション化されていた。人を排除していく感じでも全然問題ない!と思うぐらいに人手不足よ。
人手不足は深刻
今年操業開始予定の台湾のTSMC@熊本工場、大卒初任給が28万円とかで、周囲の企業の人材不足が加速しているとのこと。工場だけではなくて。募集をかけても人が集まらない。しかもTSMCに人がよくくるから、ホテルの稼働も上がる、けどホテルのスタッフは不足している。
全国的には飲食業のIT化は急速に進みはじめている。ガストなどの配膳ロボもそうだけど、タッチパネル注文ぐらいならまだしも、「スマホからQRコードを読んで注文をお願いします」とか。コロナ禍で雇用止めしたのも原因の一つにあるのだろうな。
ロボが活躍するなら人は?
結局ロボが人の代わりに働いてくれるなら、人はいらなくなるじゃないか、ということではなさそうな気もする。
シンギュラリティ(技術的特異点だっけ?)という、人工知能が人智を越えるときがいずれやってくる。今は、ロボをどう活用するのか、AIにどう成長させるか、AIをどう使っていくか、みたいなことを考えているが、ここをがっちり押さえておかないと将来自分たちが大変なのでは?とか思ったりもする。
むしろ、シンギュラリティがきてから誰が人工知能を掌握するのか?とか。人工知能に全てを委ねる?選択肢をもらって決断は人がする?人はその判断ができる?他の選択肢はないか考える?
今も人への負担がかなり高めな気がするのだが、それを超えていかないとシンギュラリティ後の自分たちの将来を明るく迎えられないかも、とかね。