(天side)
夢を見た。君の夢。
君が私に抱きつく夢。
優しい温もりを感じたのはきっと気のせい…。
あなたに会えたら、きっと私は泣いてしまう。
天・もう一度夏鈴に会いたい…。
でも、きっとそれはもう叶わない。
だって、君は他の人のものだから。
君と幸せになる未来がもう一度来るなら、私はどんな運命でも受け入れる。
?・どんなでもですか?
天・ふぇっ?
今変な声が…。
幻聴まで聞こえるように…
?・幻聴じゃないですよ?
天・うわぁぁぁ!!!
?・うゎあああ!!!!
私の声に何故か驚いている声の主。
?・もう。驚かせないでくださいよ
天・あ、あなただれ?
?・あぁ、申し遅れました。わたくしきらーますもとです。
天・きらー??ますもと??
?・天様は私に選ばれた方なのです!
天・はっ…はぁ…?
?・私のことは増本とお呼びくだい
天・増本……?
増・それで、何歳の頃に戻りたいですか?
?・へ?
増・今、夏鈴に会えるならなんでもするっておっしゃいましたよね?
天・いや、いったけど…、
増・では!あなたの寿命と引替えにその時代へお連れします!
天・はぁ??何言ってるんですか?
増・では少しお試しください。
そう言って、増本は神社で見たことある白い髪が着いている棒を取りだして
増・あたれーあたれーあたれー♪♪
と謎の呪文を唱え始めた。
天・はぁ、、…。
私は溜息をつきその光景を見ていた。
何この茶番……。
そうおもっていたのだが、
増・ふー!はぁ!!!!
そう言って、増本が棒をこちらに向けてきた。
すると、謎の眩しい光が私を包み込んだ。
天・あっ、え、!!!ちょ!
増・行ってらっしゃいませー!