血族、親戚、身内、血縁、呼び方は何でもいいけど、大まかに親族。
この親族と僕は驚くほど付き合いが無い。
両親が九州の人間で、両親の兄弟姉妹たちはほとんど九州から出ていない。
物心ついたときから大阪の僕は、彼ら彼女らと数年に一度会うかどうかという程度で、家を出てからはほぼ会わずにいた。
なので、何かの折に会っても話題は無いし、何か気まずいので、積極的に会おうと思ったこともない。凄く縁が薄いな。とたまに考える。
元々、親戚に限らず、人付き合いが苦手なので、日常のなか知り合う人たちとも縁は薄いのだけど、最近は、せめて親族くらいとはもう少し仲良くしていても良かったのかなと思うことがある。
そこと仲良くやることが出来ていたら、他人とももっと上手くやれていたのかな、などと愚にもつかぬことを考える。
寂しさより煩雑さが勝って逃げ続けた人付き合い。後悔というほど大袈裟なものではないが、
面倒を厭わずやっておけば良かったという反省はある。
これは何も人付き合いに限ったことではないけど。
全力で生きてこなかった来し方を省みて、もっと頑張れただろう?
ってのは誰しもが人生のどこかで、思うことかも。それを今、思ってるってだけのことか。
監督 石井裕也
強い絆の家族。
それぞれ考え方は全然違うが、血のつながり故だろうか、深いところでお互い理解しあっている。
良作。