前世の記憶を残している人がいる。とか本やテレビで見たことあるけど、あれほんまやろか?
今生の記憶すら曖昧な僕にはにわかに信じられない。
生まれ変わりなんてことがあったら厭だな。
もう人生はこれ一回で充分だ。
未練も何も無い。
何度やったって、人生に意味を見つける自信が無い。
そもそも人生に意味などあるのか。
この年まで生きてきて、誰も教えてくれないのだから、誰も知らない公算が大きい。
そして、誰も知らないなら、無い可能性がかなり大きい。
なら、何故すぐ死なない?
それにも意味が無いから。それに自死って怖いから、死ぬまで生きておこう程度。
とんだニヒリズムに聞こえるが、別に暗い考えからこう思う訳ではなく、平静の心持ちで考えても答えは変わらない。
ひょっとしたら人生に意味はあるかもしれないけど、人類に意味は全く無い。そんな気がする。
しかし、前世の記憶を持って、生まれ変わってまでやりたいことを残す未練な人生は、強烈な意味を本人は感じていたのだろうから、随分有意義なものだったんだろうな。
人生に何を見つけたんだろう。話聞いてみたい。
監督 廣木隆一
前世というあるんだかないんだか分からない、不思議題材を使ったラブストーリー。
なんだろうな。感動よりは気持ち悪さが優った。兎に角変な話だ。
あんなに次々、しかも自分の周りという狭い限定された世界の記憶を有している前世の記憶持ちが現れたら、気色悪いて。