映画『オールド・フォックス 11歳の選択』門脇麦、シャオ・ヤーチュエン監督、音楽監督 鼎談! | C2[シーツー]BLOG

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川本 朗(カワモト アキラ)▶名古屋発、シネマ・クロス・メディア
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 1989年『悲情城市』でヴェネツィア国際映画祭グランプリを受賞。2015年『黒衣の刺客』でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞。小津安二郎への敬愛から『珈琲時光』を製作し、昨年10月には引退を発表した侯孝賢。そんな侯孝賢監督作品の助監督を務め、台湾ニューシネマの系譜を受け継ぐ俊英・シャオ・ヤーチュエンが監督を務めた本作。これまでのシャオ・ヤーチュエン監督作全てのプロデュースを侯孝賢が務めており、本作が最後のプロデュース作となる。昨年の東京国際映画祭でワールドプレミア上映され、人生の選択肢を知って成長していく少年と、彼を優しく見守る父の姿に心打たれる人が続出。2023年の第60回台北金馬映画祭で監督賞、最優秀助演男優賞(アキオ・チェン)、最優秀映画音楽賞、衣装デザイン賞の4冠を達成。先日発表された2024台北電影奨では、10部門でのノミネートを果たすなど、新たな台湾映画の傑作が誕生した。

 



主演のリャオジエには『Mr.Long/ミスター・ロン』などで日本でも知られている日台のダブルで、台湾では神童と呼ばれる天才子役バイ・ルンイン。そして日本でもスマッシュヒットを記録した『1秒先の彼女』のリウ・グァンティンがW主演としてリャオジエの父親役に扮し、慎ましやかに支え合いながら生きる父子役を演じている。リャオジエに影響を与える“腹黒いキツネ”(オールド・フォックス)と呼ばれる地主のシャ役には、台湾の名脇役アキオ・チェン。シャの秘書役に『怪怪怪怪物!』のユージェニー・リウ。そして、門脇麦が経済的には恵まれているが空虚な日々を生きる人妻・ヤンジュンメイを演じ、初の台湾映画出演を果たした。

 

 

 名古屋では、6月14日(金)より伏見ミリオン座にてより上映がスタートした本作、SNS上では「開始2分でこれは良い台湾映画だ、と思える映画だった。」「これは今年のベスト10に入ると思う。おすすめ。」など絶賛コメントで溢れかえっている。この度本作の公開を記念して、撮影以来約1年ぶりに台湾を訪れたというヤン・ジュンメイ役の門脇麦と、シャオ・ヤーチュエン監督、そして本作で台湾金馬映画祭最優秀音楽賞を受賞した『藍色夏恋』『あの頃、君を追いかけた』などでお馴染みの音楽プロデューサークリス・ホウのスペシャル鼎談映像が解禁となった。

 

REPORT

 

 

『オールド・フォックス 11歳の選択』

2024年6月31日(金)より伏見ミリオン座にてROADSHOW

公式サイト

 

STORY

台北郊外に父と二人で暮らすリャオジエ。コツコツと倹約しながら、いつか、自分たちの家と店を手に入れることを夢見ている。ある日、リャオジエは“腹黒いキツネ”と呼ばれる地主・シャと出会う。優しくて誠実な父とは真逆で、生き抜くためには他人なんか関係ないと言い放つシャ。バブルでどんどん不動産の価格が高騰し、父子の夢が遠のいていくのを目の当たりにして、リャオジエの心は揺らぎ始める。図らずも、人生の選択を迫られたリャオジエが選び取った道とは…!?

 

 

DATA

●監督:シャオ・ヤーチュエン

●プロデューサー:ホウ・シャオシェン、リン・イーシン、小坂史子

●出演:バイ・ルンイン、リウ・グァンティン、アキオ・チェン、ユージェニー・リウ、門脇麦

●配給:東映ビデオ

 

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