西尾まう、勇翔、辻本達規、本田剛文、平松賢人、 東ちづる、西村知美『Somedays』舞台挨拶 | C2[シーツー]BLOG

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川本 朗(カワモト アキラ)▶名古屋発、シネマ・クロス・メディア
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 映画『Somedays』は、養護施設出身の若者たちがさまざまな問題を抱えながらも家族と仲間の絆、友情を築いていくヒューマンドラマ。西尾まうと、BOYS AND MEN の勇翔がダブル主演を務め、同じくBOYS AND MEN の辻本達規、平松賢人、本田剛文のほか、西村知美、大場泰正、東ちづる、渡辺徹など豪華キャスト陣が脇を固める。2022年11月に逝去した渡辺徹氏の遺作であり、在りし日の姿がスクリーンに刻まれている。池袋 HUMAX シネマズほか、名古屋ではミッドランドスクエアシネマで2023年10月6日(金)より先行公開、2023年10月13日(金)より愛知のミッドランドシネマ名古屋空港、刈谷日劇ほかで公開する。

 

 

 今回、 公開翌日の10月14日(土)10:30から、池袋 HUMAX シネマズ シネマ2にて、西尾まう、勇翔、辻本達規、本田剛文、平松賢人、東ちづる、西村知美が登壇する舞台挨拶を開催!
 

 

REPORT

 

 

 本作は、様々な理由で家族とともに暮らせなかった児童養護施設出身の若者たちがさまざまな問題を抱えながらも 家族と仲間の絆、友情を築いていくヒューマンドラマ。

 

 そんな本作は、今年9月に開催された『2023年マドリード国際映画祭』で6部門にノミネートされ、最優秀監督賞と最優秀主演女優賞を受賞したが、ダブル主演の2人は現地で発表を聞いたそうで、最優秀主演女優賞を受賞した西尾さんが「パンを食べているときに急に発表されました(笑)」と打ち明けると、勇翔は「映画祭の発表する場がディナーを食べる場と同じ場所だったので、僕たちがディナーを食べている最中に急に目の前のスクリーンに授賞式の映像が流れたので、僕たちも戸惑っていました」と補足。これに辻本は「何パンを食べていたの?」と疑問を抱き、 周りから「それはいいやん!」と声が飛ぶ中、西尾も「緊張していたので逆に何のパンか忘れたけど、それ必要?」 と突っ込んで笑いを誘った。

 

 また、注目シーンを尋ねられると、勇翔は「物語の流れ上、(5 人組ヒップホップグループの)“Somedays” が中心になってしまうんですが、この作品にはいろんな家族が出てきますので、その家族目線で物語を見てもらうと、また違った楽しみ方ができるかなと思います」とおすすめし、辻本は「僕自身、養護施設はどういう場所なのかというところから勉強したんですけど、これを通して養護施設に対する見え方だったり感じ方をもう少しフラットに して、どこ出身であろうと同じ人間なんだということが伝わるといいなと思いながら撮影させていただきました」と コメント。

 

 平松は「“Somedays”として歌を歌うシーンがあるんですが、振り付けも時間がなくて、2時間くらいで2曲、振り付けをしていただいたんですが、残念ながら覚えられるはずもなく、そこまでのスペックは持ち合わせておらず、そのままなだれ込むように現場に入ったんですけど、『奥で練習している風景を撮りたいので、奥で練習して いてください』と言われて、ちょうどいいなと思ってガチで練習しています」と裏話を披露し、「最後に『未来』という曲が流れるんですけど、振り付けは僕がさせていただいて、そんなところも見どころになっているので楽しんでいただきたいなと思います」とアピールした。

 

 さらに、撮影を振り返っての感想を求められた西村は「まうちゃんは高校のときから知っていたんですけど、今回はしっかりとしたお姉ちゃん役をやっていて、勇翔くんは会うたびに身長が伸びてるよね。本田くんは、ボイメンのファンのみなさんにご協力いただいたシーンがあるんですけど、カメラが回ってないところで『みんな大丈夫?』 『水分取ってる?』ってずっと声をかけていて」と明かすと、本田は「そういう人間なんですよ」とご満悦。続けて、西村は「辻本くんは優しくて、(曽根剛)監督がいちごが大好きでバクバク食べていて、それを辻本くんが体のことを考えて監督があっちを向いている間に蓋をパンって閉めてあげて、平松は振り付けをやっていて、楽屋でも休憩せずにみんなが平松くんの振りで練習していて、私も“Somedays”のメンバーに入りたいと思って交渉したんだけどダメでした」とそれぞれに早口でコメントし、最後は旧知の中である東から止められた。

 

 そんな東は、冒頭の挨拶で「駆け抜けた撮影」と振り返っていたが「怒涛の撮影を切り抜けることができたのは 『カメラを止めるな!』のカメラマンが、この映画の監督でもありカメラマンでもあって、あの人、現場をマッハで動くんです」と明かすと、辻は「こっちも止めてなかったですよね」と上手いことを言ってにっこり。続けて、東は 「細かい演出を優しくしてくれて、ハッと見たらカメラのところでアングルを決めていて、ハッと見たら照明を直していて、ハッと見たら机の上の小道具を直してるんだよね。あの映画を撮ったカメラマンが監督とカメラマンをやっているだなというところも面白いと思います」と目を輝かせた。

 

 なお、本作は故・渡辺徹さんの遺作となったが、バラエティ番組の司会や夫婦役など、たくさん共演してきたという東は「みんながムードメーカーで楽しい雰囲気でした。徹さんもいて、いい感じだったのになんでここにいない の!?」と悼み、「すごく残念なんですけど、この映画の中ではイキイキしているので、それはよかったなと思ってお ります」としみじみ。

 

 改めて、渡辺徹さんとの撮影の思い出を聞かれると、辻本は「僕ら 3 人(辻本、本田、平松)は初めてお会いしたんですけど、めっちゃ気さくで本当に優しくて」と印象を語り、本田も「撮影の合間は“徹を囲む会”でしたよ」と 告白。当時、膝の前十字靭帯を負傷していた辻本は、同じケガを経験した過去を持つ渡辺さんとその話をしていたそうで「あんなに俺の怪我に寄り添ってくれたのは医者と徹さんのお2方だけでした。あのおかげでメンバーがこのケガを理解してくれました。それまでは『ライブもできるんじゃないの』って言われていたので、本当に前十字靭帯の父でした」と感謝。辻本は渡辺さんが亡くなったことがいまだに信じられないそうで「東京の一等地にまだいるんじゃないかなって」と遠くを見つめつつ、「スクリーンで生きていらっしゃいますから、そこが俳優さんの素晴らしいところだと思います」と吐露した。

 

 さらに、渡辺さんの妻でタレントの榊原郁恵からメッセージが寄せられ「渡辺徹にとって今回の映画 『Somedays』が最後の作品になってしまったことはとてもつらいし悲しいことではありますが、渡辺徹が生きた証として残る作品をみなさんで楽しんでいただければ、きっと渡辺徹も目を細めて喜んでくれると思います」と MCが代読する一幕もあった。

 

 最後に、PR コメントを求められた勇翔は「家族だったり友情の物語が表現されていますが、この映画を見たあとに改めて自分の家族との距離感だったり、今どういう風に家族と付き合っているかというところを考え直す作品になるかなと思います。映画を楽しみにしてください」と語り、西尾は「3つの家族の家族愛、そして“Somedays” の友情の絆、”最高じゃん!“な映画になっています。私はこの映画を見て自分の可能性を否定しないで、もっと頑張ろうと思える勇気が持てた映画です。みなさんにとってもそんな映画であってほしいなと思います」と言葉に力を込めた。

 

『SOMEDAYS』

2023年10月6日(金)よりミッドランドスクエアシネマにて先行公開

2023年10月13日(金)よりより池袋 HUMAX シネマズほか全国ROADSHOW

2023年10月13日(金)よりミッドランドシネマ名古屋空港、刈谷日劇ほかROADSHOW

公式サイト

今回、各映画館でエンドロール後に特別映像を流すことが決定!

 

ミッドランドシネマ名古屋空港 10月13日(金)から

映画『Somedays』の香(西尾まう)、勇人(勇翔)によるスピンオフ企画!

スペイン・マドリードを舞台に、香と勇人がすれ違う様子を描いたショートロードムービー。2023年9月、映画『Somedays』がマドリード国際映画祭に招待された際、滞在中の合間をぬってスマートフォンで撮影を敢行。映画に映されるプエルタ・デル・ソル、マヨール広場、エル・レティーロ公園、サン・ミゲル市場、プラド美術館周辺、ネプトゥヌスの噴水、マドリード・バラハス国際空港 などマドリード市内の主要観光地が見どころ。キャスト・スタッフが実際に観光しながら撮影を行った。

 

刈谷日劇 10月13日(金)から

主題歌である「未来」のMVフルバージョンを公開!

未来という曲はどんなに悲しみや苦しみがあったとしても自分次第で夢を叶えていける。

という歌でSomedaysメンバーがインドネシアのバリ島で王様と共に宮殿や児童養護施設など様々な地域で子供達や現地の方と触れ合った記録をMVで上映。

 

 

STORY

 

幼い姉弟に「必ず迎えに来るからね」 児童養護施設に預けられる幼い姉の松平香(⻄尾まう) と 弟の松平勇人(勇翔 BOYS AND MEN)は すぐに母親が迎えに来ると思っていたが、母 が迎えに来ることはなかった。 年齢で養護施設を退園した香と勇人は、二人で母親を探し ながら 社会の片隅で懸命に生きていた。 ある日、育った養護施設の廃園が決まり、閉園式の手紙が二人の手元に届いた。 閉園式で かつての仲間、佐藤良太(辻本達規 BOYS AND MEN)、

渡辺洋介(本田剛文 BOYSANDMEN)、⻄川光(平松賢人 BOYSANDMEN)と再会するプロのダンサーを目指して施設の庭で夜ダンスの練習をしていた 5 人だったが、 生きてい くためにいつの間にか夢を追いかけるのをやめていた。 しかし、光だけはインディーズの ダンスグループで夢を追いかけていた、 ダンスグループ「SOMEDAYS」に初めてのオファ ーが入り 自分たちのように喜んだ香たちだったが、そのグループは仲間割れで 解散してしまっていた。 「だったら俺たちが一緒にやってやるよ!」良太の一言で 即席の 「SOMEDAYS」が再結成された。

 

DATA

⚫︎監督:曽根剛

⚫︎出演:西尾まう、勇翔、辻本達規、本田剛文、平松賢人、渡辺徹、伊藤一正、池田拓矢、田中杏

 

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