本作は、トランスジェンダーとして葛藤する彼とその彼女(シスジェンダー)の二人の10年間の軌跡を描いたラブストーリー。出会った時から互いに惹かれあった、ユイとトランスジェンダーの真也。恋愛し、いずれ結婚して家族をつくり、共に人生を歩んでいきたいという願いをもつフタリがその願いを叶えるには、ひとつひとつクリアしなくてはならない現実があった。時にすれ違い、別々の道を歩むが再び出会ったフタリ。愛を確かめあい、ある決断をする。それはもしかすると常識を越えているのかもしれない。だが、安らぎに満ちたフタリには、確かに感じる未来があった…。
監督・脚本を務めたのは、飯塚花笑(いいづか かしょう)。自身もトランスジェンダーの彼は、ぴあフィルムフェスティバルPFFアワード2011において自伝的作品『僕らの未来』で審査員特別賞を受賞、国内外で高い評価を受けた。以降は、彼だからこそ描き出せる世界観で映画制作を続けている。ユイを演じるのは、片山友希(『茜色に焼かれる』など)。ユイは、トランスジェンダーの彼に対し様々な葛藤に揺れつつも、一緒に生き、支えていくことを選択する。
また、真也を演じるのは、坂東龍汰(『弱虫ペダル』『スパイの妻』など)。真也は、子どもの頃から違和感に感じていた自身の性に対し、向き合い、自分らしく生きていこうとしている。このたび解禁されたポスタービジュアルには暖かな配色のフタリのキスシーンを起用!また、本作W主演の片山友希(ユイ役)と坂東龍汰(真也役)よりコメントが到着。さらに、劇中画像5点が初解禁!
《片山友希さんコメント》
撮影当時の私は22歳で愛とはなにか分かりませんでした。人を想う事の難しさや自分の気持ちだけではどうにもならないこと。悩んで考えて少しずつ進むの繰り返しです。自分の感情を素直に受け入れるのも簡単じゃないと知りました。人に優しくするのは当たり前で人にしてもらって当たり前な事なんてないんだと思いました。
《坂東龍汰さんコメント》
今回この役のお話をいただいた時は正直驚きました、自分に演じられるのか不安もありました。しかし飯塚監督と何度も役について話し合い深めていく事により真也という役を演じることが楽しみになりました。トランジェンダーとして色々な葛藤と戦う真也、それを支えるユイのフタリの究極の愛を描いた作品になっています。僕自身初めての挑戦が沢山あった現場でしたがユイ役の片山友希さんに助けられながら丁寧に演じられたと思います。是非劇場でご覧ください。多くの方の心に届くことを願っています。
ソウル国際プライド映画祭2021(SIPFF 2021)コンペティション出品決定!
コロナ禍の影響を受けての厳しい状況のなか、韓国で相次いで映画祭が開催されますが、そのひとつで、今年11年目を迎えるソウル国際プライド映画祭2021(11月4日~10日開催)のコンペティションの一部門「Asia Pride Section」に本作の出品が決定。この映画祭は、韓国内外の優れた作品性を備えた多様なクィア映画を披露し、多様性を享受できる文化フェスティバルとして、今年は世界32カ国124編の規模で開催す。
《映画祭公式サイト》https://sipff.kr/
DATA
-
●監督・脚本:飯塚花笑
●出演:片山友希、坂東龍汰、嶺 豪一、持田加奈子、手島実優、田中美晴、大高洋子
●配給:アークエンタテインメント
-
(C)2021 フタリノセカイ製作委員会