いまおかしんじ監督 登壇!『にじいろトリップ〜少女は虹を渡る〜』名古屋舞台挨拶REPORT | C2[シーツー]BLOG

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 『れいこいるか』が2020年度「映画芸術」誌の選ぶ日本映画ベストワンに選出されるなど高い評価を得たいまおかしんじが監督を務めるミュージカル仕立ての短編。第16回大阪アジアン映画祭で上映された本作は、雨のキャンプ場を舞台に、両親の復縁を願う少女の気持ちを歌にのせて届ける、切なくて愛おしくなる好篇に仕上がっている。何と言っても見どころは、主人公の晴花を演じる櫻井佑音の歌声だ。テレビ東京系「THE カラオケ★バトル」に出場して注目を集め、ファーストミニアルバム「My Precious」をリリースしている期待の星。彼女の魅力を得て、かつては「ピンク七福神」の異名もあったいまおか監督が、ジャンルを超えた新たな傑作を生みだした。

 

 

 そのほか『娼年』の荻野友里が母・久美子、『横須賀綺譚』の小林竜樹が父・信孝、ドラマ「心の傷を癒すということ」の歳内王太が晴花を道案内する少年・大地を演じた。そのほか『夏の娘たち~ひめごと~』の西山真来、『れいこいるか』の佐藤宏、『まんが島』『すずしい木陰』の監督としても知られる守屋文雄も出演する。

 

 

 今回、公開2日目の10月10日(日)に、名古屋シネマテークで『にじいろトリップ〜少女は虹を渡る〜』の舞台挨拶が行われ、いまおかしんじ監督が登壇!

 

REPORT

 

 

『にじいろトリップ〜少女は虹を渡る〜』

2021年10月9日(土)より名古屋シネマテークにてROADSHOW

公式サイト

 

 

STORY

小学5年生の晴花は、父親の信孝と富士山のふもとにあるキャンプ場にやってくる。遅れてやってきた母親の久美子と三人、バーベキューをする。信孝と久美子は険悪な雰囲気。二人は離婚間近なのだった。翌朝、晴花は一人、森に出かけていく。願い事を叶えてくれるという滝を目指す。途中、同い年の男の子・大地と出会う。大地の道案内で、仲違いしながらも滝にたどり着く。晴花は願う。家族三人やり直せますように。一方、久美子たちは、晴花がいなくなったと大騒ぎ。キャンプ場のスタッフも巻き込んでの騒動となる。森の中、急に腹痛に襲われる晴花。倒れているところをキャンプ場のスタッフに発見される。晴花、久美子に叱られる。「ごめんなさい」謝るしかない晴花。やがてまた信孝と久美子の言い争いが始まる。耐えられなくなった晴花は、その場を逃げ出す。追いかけてきた久美子と二人、話をする。「ごめんね、ちゃんとしたお母さんに慣れなくて」。晴花、久美子を抱きしめる。駅前で別れる三人。晴花は、笑顔で久美子を見送る。

 

 

DATA

●監督:いまおかしんじ

●出演:櫻井佑音、荻野友里、小林竜樹、歳内王太、西山真来、小川朝子、守屋文雄、佐藤宏

●配給:ブロードウェイ

2021年製作/39分/日本

 

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