阪元裕吾監督、伊能昌幸、田中俊介が登壇!『最強殺し屋伝説国岡[完全版]』舞台挨拶REPORT | C2[シーツー]BLOG

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 『ベイビーわるきゅーれ』がスマッシュヒット中、新作『黄龍の村』(9月24日公開)も話題の阪元裕吾監督によるドキュメンタリー『最強殺し屋伝説国岡[完全版]』が、2021年10月8日(金)より公開!名古屋では11月6日(土)よりシネマスコーレで公開。本作は、凄腕ヒットマンが殺し屋ビジネスの実態を赤裸々に語るというもの。映画監督・阪元裕吾は『ベイビーわるきゅーれ』のシナリオ作りに励むなか、“関西殺し屋協会”なる殺し屋ビジネスネットワークの存在を知り、協会の紹介で“京都最強”と呼ばれるフリー契約の殺し屋・国岡昌幸(23)と出会う。国岡の密着取材で彼と行動をともにする阪元は、友人や恋人と過ごす国岡のプライベートや、次々と仕事として殺人の依頼を受け、淡々と対象人物を殺めていく姿を包み隠さずに捉えていく。

 

 

 今回、公開初日となる10月8日(金)、出演キャスト、スタッフによる【初日舞台挨拶】を実施!イベントには、“京都 最強の殺し屋”の異名を持つ主人公・国岡 を演じた伊能昌幸、国岡に因縁がありやが てド派手な銃撃戦の相手となる田中俊介、 そして、国岡の危険かつせわしない日々を 間近で追いカメラに収めた阪元裕吾監督 が登壇。2018 年に撮影し、[完全版]となり劇場公開初日を迎えた喜び、撮影秘話などたっぷり語られました。

 

 

REPORT

 

 

 映画『最強殺し屋伝説国岡[完全版]』が 10月8日(金)に公開を迎え、東京・池袋のシネ マ・ロサにて初日舞台挨拶が開催。阪元裕吾監督、伊能昌幸、田中俊介が出席した。

 

 京都に暮らす殺し屋の姿を追うというフェイクドキュメンタリーである本作。阪元監督がゆうばり国際ファンタスティック映画祭での受賞によるスカラシップで新作を撮影できることになり、過去に阪元監督が撮った映画『スロータージャップ』において、伊能さんが演じた国岡晋三役を膨らませるという形で発展させる形で誕生した。伊能さんは「フェイクドキュメンタリーなら低予算でいけるので」と撮影当時を振り返る。一方、田中さんは、地元・名古屋のミニシアターで阪元監督の商業映画デビュー作『ファミリー☆ウォーズ』を鑑賞したそうで「メチャクチャ面白かった! ポスターが、おじいちゃんに餅を食わせようとするやべぇビジュアルで(笑)、この人、面白くてヤベェなって思って、いつか仲間入りしたいなと思っていたら、お声がけいただきました」と運命的とも言える出演の経緯を明かした。

 

 劇中の壮絶なアクションシーンに話が及ぶと、田中さんは「(撮影は)京都でしたよね? 朝 一で行って、大学の部室が楽屋で衣装に着替えようとしたら、スーツのジャケットだけがあるけどパンツがなくて(苦笑)。学生さんたちがあわてて探し回って、僕に合うパンツを用意してくれました」と現場の混乱ぶりを暴露!

 

 しかし、そんな混乱をよそに、完成した映像に関して阪元監督は「あんだけの銃撃戦はな かなかないと思う。ヤバい銃撃戦になってます」とその出来栄えに自信をのぞかせる。伊能さんは「ニュースで見るテロ事件みたいになってます」と語り、阪元監督も「事件の名前は言えないけど、過激動画みたいなものを目指しました」とうなずく。

 

 銃撃戦に加えて、肉体を駆使したアクションシーンもあるが、このシーンは銃撃戦の撮影が早く終わったために「せっかくならもう少しってことで、その場でつけた」(田中さん) とのこと。本作以外にも出演作が目白押しの田中さんは「この1週間くらいで医者、弁護士、整備士で出演していて、さらに1週間後にはバンドマン(を演じたドラマ)が始まるんですけど、その間に(本作の)殺し屋が挟まっていて、役者冥利に尽きます! 気持よかったです!」と笑顔で語っていた。

 

 主演を務めた伊能さんは「絵本くらいの文字量のプリントみたいのがあるだけだった」と、 現場でほとんど“台本”と呼べるものがなかったことを明かし「そもそも、当時僕は役者じゃなかったので、(セリフを)覚えられるわけない。だいたいアドリブでした。俊介さんが来る前日になって(監督から)『俊介さんはちゃんと全部セリフが入ってると思うけど、大丈夫かな?』と言われた」と明かし、笑いを誘う。

 

 そんな「自主映画ノリ」(阪元監督)で撮影された本作だが、仕上がりに関しては田中さんは「笑いどころが多いです。現場では全貌が見えなかったけど、出来上がりを見てビックリしました。こんなに笑うところがあるんだ?って。とっておきのアクションシーンがあ るんですが、『すげぇ!』という気持ちと同時におかしくてしょうがなかったです。珍しい映画体験ができました」と凄まじさと笑いが組み合わさったハイクオリティの作品になっていると太鼓判を押す。

 

 阪元監督と言えば、昨年公開された女子高生2人組の殺し屋を主人公にした『ベイビーわるきゅーれ』が口コミで話題を呼んだが、阪元監督は本作の制作が「『ベイビーわるきゅー れ』に繋がっているところがある」と語る。伊能さんは「『ベイビーわるきゅーれ』と違って、(自身を指して)こういう感じの主人公で、ビジュアル的にはいろいろあるかもしれませんが...(苦笑)、モキュメンタリ―という日本にはあまりないジャンルなので、お口に合えば嬉しいです。疲れている人向けになってます!」と映画をアピールしていた。

 

 最後に、阪元監督から現在池袋シネマ・ロサにて公開中の『ベイビーわるきゅーれ』『黄龍 の村』に加え、10月15日(金)~21日(木)の1週間限定で『ある用務員』の上映も決定したことが発表された。『最強殺し屋伝説国岡[完全版]』も含めた4作品の上映決定に阪元監督は「シネマ・ロサさん大丈夫ですかね?これで売り上げでなかったら僕のせいですかね」と話し、会場の笑いを誘った。『最強殺し屋伝説国岡[完全版]』は現在公開中。

 

『最強殺し屋伝説国岡[完全版]』
2021年11月6(土)〜11月19日(金)、シネマスコーレにて衝撃の公開

公式サイト

 

(C)2021『最強殺し屋伝説国岡完全版』製作委員会