リム・カーワイ監督がシネマスコーレに登壇!『いつか、どこかで』名古屋舞台挨拶REPORT | C2[シーツー]BLOG

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 大阪を舞台に描いた「新世界の夜明け」に始まる大阪3部作や、香港を舞台にした「マジック&ロス」など国境を越えて多国籍・多言語の映画製作を続けるマレーシア出身の映画監督リム・カーワイが、バルカン半島の各国で撮影したロードムービー。

 

 

 本作はシネマドリフター(映画流れ者)を自称するリム・カーワイが、旅をしながら映画を制作するバルカン半島3部作の2作目。2018年に公開された1作目『どこでもない、ここしかない』では、バルカン半島のスロベニアと北マケドニアに暮らすトルコ系マイノリティの社会と日常を描いた。2作目となる『いつか、どこかで』は、アジア人女性のバックパッカーを主役に据えたロードムービー。悲しい過去を背負う主人公アデラを演じるのは、ミスマカオに選ばれた経験もあるアデラ・ソー。モンテネグロ、クロアチア、セルビアを訪れる彼女が、自分の生まれた国とは異なる歴史や文化の中で非日常的な出会いやささやかな冒険を重ねていくさまを描く。リム・カーワイは『どこでもない、ここしかない』と同様に脚本を用意せず、現地の人々と即興的に作り上げた。

 

 

 今回、名古屋・シネマスコーレで2月20日(土)にリー・カーワイ監督が舞台挨拶に登壇!

 

REPORT

 

 

『いつか、どこかで』
2021年2月20日(土)よりミシネマスコーレにてROADSHOW

公式サイト

 

STORY

マカオ人女性アデラは、自分が寄付した、亡くなった彼氏が残したスマホの展示を観るために、クロアチアにある「別れの博物館」を訪れる。その後、インスタグラムで知り合ったセルビア人のアレックスに会うために、ベオグラードに向かう。しかし、アレックスがいっこうに現れない。アレックスの到着を待っている間、アデラは見知らぬ土地で、自分の生まれた国とは違う、歴史や文化を持つ人々との非日常的な出会い、ささやかな冒険を通じて知らない世界を知り、新たな自分を発見する。最後にアレックスがようやく現れ、アデラはアレックスから予想外の結果を知らされるが、バルカン半島の旅は続く。あるアジア人女性バックパッカーがクロアチア、セルビア、モンテネグロを旅をする中で、バルカン半島の複雑な歴史に翻弄されながらも前向きに普通に暮らしている人々の生活を知る。そして、いま世界が置かれている現状が浮かび上がる。

 

 

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