シネマスコーレに手塚眞監督 登壇!『ばるぼら』舞台挨拶&『実験映画』舞台挨拶REPORT | C2[シーツー]BLOG

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 手塚治虫氏のカルト的な人気作を、手塚氏の実子である手塚眞監督がメガホンをとり、稲垣吾郎、二階堂ふみの共演で実写映画化した『ばるぼら』。名古屋地区では、2020年11月20日(金)より伏見ミリオン座ほかで公開し、スマッシュヒットを記録!シネマスコーレでは、『白痴』デジタルリマスター版を2020年11月7日(土)〜11月13日(金)の期間上映し、舞台挨拶を行ったという経緯もあり、手塚眞監督の『ばるぼら』と『実験映画』を2021年2月13(土)より上映!2月14日(日)には、名古屋シネマスコーレで『ばるぼら』と『実験映画』の舞台挨拶を行った。

 

手塚眞監督 NEONTETRA HP

 

『ばるぼら』舞台挨拶REPORT

 

 

『実験映画』舞台挨拶REPORT

 

 

『ばるぼら』
2021年2月13日(土)よりシネマスコーレにてROADSHOW

公式サイト

 

 原作は手塚治虫が1970年代に「ビッグコミック」(小学館)に連載し、禁断の愛とミステリー、芸術とエロス、スキャンダル、オカルティズムなど、様々なタブーに挑戦した大人向け漫画「ばるぼら」。この、”映像化不可能”と言われていた原作の映画化がついにベールを脱ぐ。第32回東京国際映画祭・コンペティション部門の正式招待をはじめ世界各国の映画祭を巡り大きな反響を呼んでいる本作、日本・ドイツ・イギリスから唯一無二のスタッフ&キャストが集結してできた、総合芸術の何相応しい奇跡の映画が誕生した。

 

 

 物語は、異常性欲に悩まされている耽美派の人気小説家・美倉洋介(稲垣吾郎)が、新宿駅の片隅で酔っ払ったホームレスのような少女ばるぼら(二階堂ふみ)と出会い、自宅に連れて帰る。大酒飲みで自堕落なばるぼらだが、美倉は奇妙な魅力を感じ追い出すことができない。彼女を近くに置いておくと不思議と美倉の手は動き出し、新たな小説を創造する意欲が沸き起こるのだ。あたかも芸術家を守るミューズのような存在のばるぼらだったが……というミステリアスでアヴァンギャルドな展開だ。

 

(C)2019「ばるぼら」製作委員会

 

『実験映画』
2021年2月13日(土)よりシネマスコーレにてROADSHOW

 

 

手塚眞監督の探究心から生まれた実験的な短編劇映画。写すとは、写されるとはどのようなことか。根源的な疑問をテーマに、男女の関係を不思議な映像美で表現してゆく。物語は次第に幻想味を増して、主人公の心の世界に観客は誘われていく。実際、映画自体も7日間で撮影され、永瀬正敏自身が撮影したフィルムも使用するなど、映画撮影の新しいあり方を提示している。主演は永瀬正敏と、『白痴』で映画デビューした橋本麗香。

 

 

1999年/35mm→デジタル/40分/製作:メディアファクトリー/配給:ネオンテトラ

◎監督:手塚眞◎16mm撮影:藤井春日◎美術:磯見俊裕◎音楽:橋本一子◎照明:堀之内徹◎編集:手塚眞◎出演:永瀬正敏、橋本麗香

 

STORY◆一週間、廃墟の一室で謎の少女と彼女を撮影することになった青年の心の変化を、実際に一週間という撮影期間でとらえた実験的短篇。設定だけで脚本は用意せず撮影され、極限の対峙が導くラストシーン!

 

(C)手塚プロダクション