the原爆オナニーズのTAYLOW登壇!『JUST ANOTHER』舞台挨拶REPORT | C2[シーツー]BLOG

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川本 朗(カワモト アキラ)▶名古屋発、シネマ・クロス・メディア
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 今年2020年で結成38年を迎える日本を代表するパンクバンド《the原爆オナニーズ》。キャリア初となるドキュメンタリー映画を、2017年にレーベルLess Than TVに肉薄したドキュメンタリー映画『MOTHER FUCKER』で映画監督デビューを果たした大石規湖監督が完成させたthe原爆オナニーズキャリア発のドキュメンタリー映画『JUST ANOTHER』。10/24(土)より新宿K’s cinema、10/31(土)より名古屋シネマテークにて絶賛上映中の中、11/3(火・祝)に新宿K’s cinemaにてthe原爆オナニーズのTAYLOWの舞台挨拶が行われた。当日は朝9:40から整理番号が配布され、開映1時間前には満席札止めとなり開場を待つロビーは初日同様まるでライブハウス状態となった。

 

 

 

10/3(火・祝)、新宿K’s cinema舞台挨拶REPORT

 

 

 エンドロールが上がり大きな拍手の中、遂にTAYLOWが登壇。舞台挨拶がスタートしました。コロナ禍の為、約9ヶ月ぶりの東京となったTAYLOW。舞台挨拶では以下の様なことが話されました。

□初のドキュメンタリー映画について
 

「大石規湖監督の前作『MOTHER FUCKER』を観て、この監督なら撮れるのかなと思い、一度プロデューサーと豊田市まで来てもらって打ち合わせをした時に任せて大丈夫そうだと安心したんです。バンドの活動に特化した1年間を追うと最初から決めていました。ほかのメンバーはまたか?という感じだったけど次第に本当なんだなと思った筈です。」

□大石規湖監督について


「大石監督は東京と名古屋を行ったり来たりで、名古屋に来るたびに始めましてになってしまい、大変だったと思う。ただでさえ喋らないメンバーを相手にして、言葉を引き出すのも難しかったと思います。大阪での令和初のライブの時にようやく打ち解けてきた感じだったから、距離を詰めるのに半年くらいかかったんじゃないかな。」

 □映画によって逆に気づかされたこととは


「38年もやっていると移動中もメンバーとは話さないので、あらためて言葉にはしないけどルーティンをしっかりやっているバンドなんだなとあらためて思いました。」

 □今池祭りについて


「一年間で唯一馬鹿をやっていい祭りで本当に楽しみにしています。来年どうなるかは、まだ分からないけど、みんな絶対にやろうと言っています。」

 □38年間でライブが出来ない期間がここまで続いている状況でいかにバンドのテンションを保っている?


「映画の影響もあって、これまであまりやらなかった曲に取り組んだりしています。なので来年のライブからはこれまでと少し違うライブを見せられるんじゃないかな。」

□これからの活動について


「これからも、今までどおりthe原爆オナニーズは続いていくと思います。」

 



  お客様も撮影可能なフォトセッションタイムではシャッターの音が鳴りやまず、最後にお客様に「コロナ禍でライブに行けないけど、この映画でライブを味わって欲しいし、何度でも観てください。大変な時期だけどピンチをチャンスにしましょう。今日は本当にありがとうございます。」と感謝の思いを伝え再び万雷の拍手で舞台挨拶は終了した。

 

TAYLOW/the原爆オナニーズ VOX
1958年3月、愛知県豊田市生まれ。以降現在に至るまで豊田市に在住。社会人になってから、the原爆オナニーズに加わる。ザ・ビートルズ以降の主だった音楽を同時代体験。1978年に初渡英し、ロックの変革を肌で感じ取る。1980年2月にロンドンでワイアーを見た事で、パンク幻想をなくし、等身大のロックのあり方を求めるようになる。雑誌DOLL増刊「パンク天国1~4」、パンク・ロック/ハードコア・ディスク・ガイド(監修:行川和彦)に執筆。80年代初頭の英国のユースカルチャーを描いた映画「THIS IS ENGLAND」の字幕監修を行う。

 

『JUST ANOTHER』
2020年10月24日(土)より新宿K’s cinemaほかにてロードショー!以降、全国順次公開!
名古屋は名古屋シネマテークで2020年10月31日(土)より上映

公式サイト

 

DATA

出演:the原爆オナニーズ <TAYLOW、EDDIE、JOHNNY、SHINOBU>、JOJO広重、DJ ISHIKAWA、森田裕、黒崎栄介、リンコ 他
ライブ出演:eastern youth、GAUZE、GASOLINE、Killerpass、THE GUAYS、横山健
企画・制作・撮影・編集・監督:大石規湖

スチール:菊池茂夫
1.78:1|カラー|ステレオ|90分|2020年|日本|配給:SPACE SHOWER FILMS

 


▲DJ ISHIKAWA

▲JOJO広重

▲The原爆オナニーズ <TAYLOW>

▲The原爆オナニーズ <EDDIE

▲The原爆オナニーズ <JOHNNY

▲The原爆オナニーズ <SHINOBU

▲森田裕

大石規湖 監督

 

 キャリア初となるドキュメンタリー映画『JUST ANOTHER』では、これまで語られる事のなかったバンド内部の真実が本人たちによって遂に明かされる。

 

    

 映像作家、大石規湖(のりこ)は地下レーベルLess Than TV主宰の谷ぐち順、YUARI、共鳴の家族とその仲間たちに密着したドキュメンタリー映画『MOTHER FUCKER』(2017年)で映画監督デビューを果たし、次回作の構想を練っていた。2018年9月名古屋の“今池まつり”で老若男女を熱狂させている地元が誇るパンクバンド“the原爆オナニーズ”のライブを目撃する。その衝撃は彼女に彼らの活動を記録することを即座に決断させた。彼女が興味を持ったの単純ないくつかの疑問だった。なぜこのバンドは愛知県を拠点にし続けているのか。なぜバンドに専念しないで仕事をしているのか。なぜ60歳を過ぎて今なお激しいパンクロックに拘っているのか。それだけだった。日頃から若いバンドが活動と生計の両立に苦しむ姿を目の当たりにしているからこそ、どうしても知りたい興味が湧いたのだ。しかし密着を始めると次第に浮き彫りになってきたのは、メンバー同士では決して口に出さない互いへの揺るぎない信頼、バンドと言う奇跡のバランス、そこにしか存在しない唯一無二の正義…。バンドの内部でしか知る由も無い事実が次々に浮かび上がって来た。そして、なぜ彼らが40年にわたりパンクロックを続けられるのか、その理由が少しだけ分かってくるのだった。このドキュメンタリーは全てのバンドマンに活動し続けるヒントを圧倒的なパワーで届けるだけでなく、未曾有のコロナ禍の中で日常を奪い去られても生きていかなくてはならない我々に、それでもやり続ける力を与えてくれるに違いない。

 

(C)2020 SPACE SHOWER FILMS