『相撲道~サムライを継ぐ者たち~』坂田栄治監督が人生初舞台挨拶!「相撲」の素晴らしさを熱く語った | C2[シーツー]BLOG

C2[シーツー]BLOG

川本 朗(カワモト アキラ)▶名古屋発、シネマ・クロス・メディア
C2[シーツー]の編集・発行人。 毎月30本アベレージで、
年間300本以上を鑑賞。“シネマ・コネクション”を
キーワードに、映画をナビゲート!
▶シーツーWEB版  www.riverbook.com

 

 

 大迫力の映像と臨場感あふれる音とともに強き男たちの生き様を描いた世界初“大相撲”のエンターテイメント・ドキュメンタリー『相撲道~サムライを継ぐ者たち~』が、2020年10月30日(金)よりTOHOシネマズ 錦糸町、10月31日(土)よりポレポレ東中野 ほか全国順次公開!名古屋地区では11月6日(金)より伏見ミリオン座で上映する。

 

 

 2018年12月~2019年6月の約半年間、境川部屋と髙田川部屋の二つの稽古場に密着。想像を絶する朝稽古、驚きの日常生活、親方・仲間たちとの固い絆、そして、本場所での熱き闘いの姿を追いかける中で、相撲の魅力を歴史、文化、競技、様々な角度から紐解いていく。勝ち続けなければいけない、強くなくてはいけない。極限まで自分と向き合い、不屈の精神で「相撲」と闘い続けるサムライたちの生き様を描いた唯一無二のドキュメンタリーが生まれた!

 

 

 今回、映画公開を記念し、ドキュメンタリー映画の聖地・ポレポレ東中野にて、本作で映画初監督を務めた坂田栄治監督が登壇して初日舞台挨拶を開催!映画制作に至った経緯や本作に懸ける想いなどをアツく語った!

 

REPORT

 

 

 大相撲11月の本場所を1週間前に控え、ドキュメンタリー映画の聖地であるポレポレ東中野で、10月31日(土)、映画『相撲道~サムライを継ぐ者たち~』の初日舞台挨拶が行われた!力士たちの迫力ある取組や稽古の様子、普段は見ることの出来ない日常生活の姿などを収めた本作。上映を終えたばかりの会場は、国技館さながらの熱気に包まれお客さんは大興奮の様子!そんな興奮冷めやらぬ中、映画初監督を務め、人生初の舞台挨拶に挑む坂田栄治監督が登壇した。

 

 

 坂田監督はまず「こんなに早く満席が出て感激です!みなさん『鬼滅の刃』ではなく『相撲道』を観て頂きありがとうございます!」と冗談を交じえながらも力強く挨拶。そして早速、本作制作の経緯について聞かれると、「僕はTBSの社員で、「マツコの知らない世界」や細木数子さんの「ズバリ言うわよ!」という番組で総合演出を担当していたんです。それで40歳を過ぎたときにTVの世界で培った技術を生かして、日本の為に何かしたいなと考えていました。その時に「マツコの知らない世界」」の相撲メシの回でゲスト出演してくれた琴剣さんに、お相撲の朝稽古に連れて行って頂いて、あまりにもお相撲のことを知らないんだなと思いました。冒頭の稽古のシーンはまさに僕が最初に見た景色でした。次々と強い力士が出てきたりが本当に衝撃的で、これを何とか作品として残したいなと思ったのがきっかけです。」と話し、さらに「TVではなく映画として残したいと思ったのは、両国国技館に行ったことある方は分かるかもしれませんが、音の響きやお祭りの雰囲気、力士がぶつかり合う音をTVでは伝えきれないなと思って、大きなスクリーンと大きな音で再現したいなと思いました。」と制作に至った経緯を明かしてくれました。

 

 

 そして話題は本作で密着している境川部屋と髙田川部屋の話題に移り、数ある相撲部屋の中からなぜ2つの部屋を選んだのかという質問に、「最初に境川部屋を選びました。今回コーディネートプロデューサーを務めてくれた琴剣さんに、相撲の文化を撮る上で一番昔ながらの稽古をしている部屋はどこですか?と聞いたら境川部屋を紹介されて、稽古を見に行ったんです。境川部屋は空気が張り詰めていて、技術チームが一度カメラを入れると、もう動けないような雰囲気で、これはなおさら記録として残す必要があるなと感じました。その後に、髙田川部屋を紹介されたんです。そしたら髙田川親方は稽古中ずっと名言を話しているし、竜電関とお会いした時はニコニコ笑っていて僕が思う力士のイメージと違ったんです。この作品をお相撲のイメージが覆えすような映画にしたかったので髙田川部屋に決めました。2部屋にしたのは境川部屋だけだと境川部屋のドキュメンタリー映画になってしまうので、色んな角度から相撲を捉えたかったんです。」と2つの部屋に決めた理由を明かしてくれました。そして坂田監督から「面白かったですか?」という問いかけに、会場は大きな拍手で応えていました。続けて「相撲ファンは観てくれるだろうなという自信はあったものの、ただやりたかったのはこの映画を世界へ発信したいと考えていて、日本人として相撲に興味がない方、相撲の文化を知らない方にみて欲しいなと思っています。本編ではカットしているんですが、両国国技館で外国人の方にインタビューもしていて、そうするとだいたいの人が「太っている人でしょ?」とか返事が返ってきて、いや、そういうことじゃないんだよ!って思ったんです。この作品は相撲に知識がない方にも分かるように作ったので、もし機会があれば相撲をよく知らない方にこの映画を勧めてください」と強く勧める一幕も。

 

 

 あっという間に時間は過ぎ、ここで最後に坂田監督から会場の皆さんにどうしても伝えたいことを自作のフリップを持って披露。泣く泣くカットしたお気に入りのシーンがあると言い「オープニングで引退した力士もすごい力があるんだよと言うことを伝えたくて、浅香山親方がインタビューを終えて去っていったあとに、リンゴを潰すシーンがあったんです!」と裏話を明かすと、会場からは驚きの声が上がりました。坂田監督の人生初の舞台挨拶は10分間のノンストップマシンガントークで大盛り上がりのままイベントは締めくくられました。

 

『相撲道〜サムライを継ぐ者たち〜
2020年11月5日(金)より伏見ミリオン座にてROADSHOW

公式サイト

 

(C) 2020「相撲道~サムライを継ぐ者たち~」製作委員会