行定勲監督『劇場』INTERVIEW | C2[シーツー]BLOG

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川本 朗(カワモト アキラ)▶名古屋発、シネマ・クロス・メディア
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 作家・又吉直樹が「火花」で芥川賞を受賞する前から書き始めていた、作家の原点とも言える小説「劇場」。「恋愛がわからないからこそ、書きたかった」と又吉自身が語るこの恋愛小説は現在の原作累計発行部数は約50万部、恋愛純文学として異例のベストセラーとなり、今もなお、多くの人の心をとらえて離さない一作となっている。映画化にあたり、監督を務めるのは、『GO』、『世界の中心で、愛をさけぶ』、『ナラタージュ』など、時代ごとに日本映画界に新しい風を送り続けてきた行定勲監督。令和の時代に新たな恋愛映画の風を吹かせる。

 

 

 主演を務めるのは、興行収入57億円を突破した『キングダム』の大ヒットの記憶も新しい山﨑賢人。人生初のひげを生やし協調できない不器用な青年を熱演。恋人役のヒロインには若き実力派女優・松岡茉優。理想と現実、すれ違う価値観、不安定な男女の機微を繊細に演じる。

 

 

 今回、公開前のキャンペーンで行定勲監督が来名!「恋愛映画は立派じゃないのが好き!」と語る行定監督が、キャスティングの狙い、撮影エピソードを語ってくれた。

 

INTERVIEW

 

この2人に演じてもらってほんとうに良かった!

 作家・又吉直樹が、演劇を題材に描き上げた恋愛小説「劇場」を、新たな恋愛映画を模索する行定勲監督が、いかに考え、山﨑賢人と松岡茉優のキャスティングで映像化したのかを訊いた。

 

 

「原作の主人公は関西弁で描かれています。又吉さんに承諾を頂き、主人公を関西出身から地方出身に変更できたことでキャスティングのイメージが広がりました。そこから“新鮮”をキーワードに、こういう役をやったことのない役者で、なおかつメジャー作品に相応しい知名度のある役者を模索しました。その時にプロデューサーから出てきたのが山﨑賢人の名前でした。資料の写真は笑っていて、すごく綺麗な顔で、僕のイメージする“永田”とはかけ離れていました。試しにその写真にヒゲを足してみました。そしたら、その顔に色気が出てきたんです。ヒゲがあって、髪型をボサボサにして、痩せてみたら“永田”になるんじゃないか!? 斉藤和義とか宮本浩次みたいなミュージシャンのイメージが浮かんできたんです。僕の中の“永田”像が固まってきたところで山﨑さんにオファーし、無事快諾していただけました。 “永田”が決まり、今度は“沙希”候補の中から松岡茉優さんを選びました。観客はこの作品で、山﨑賢人の新たな表情、ポテンシャルの高い演技を見ることができます。彼の場合、作り込んだ演技というよりは、衝動に突き動かされた時の反応が面白い!片や松岡茉優は、非常に脚本を読み込んで“沙希”というキャラクターの歴史を計算しながら演じることができる天才肌と秀才肌を備え持った女優さん。この松岡茉優の計算した仕掛けに対して、山﨑賢人がどんな反応を見せるのか!?毎シーン毎シーン、この2人の化学反応が面白い!ねじれているけれど純粋なラブストーリーを楽しんでいただけると思います」▼続きは動画で!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『劇場』

2020年7月17日(金)より伏見ミリオン座にてROADSHOW

Amazon Prime Video「劇場」https://www.amazon.co.jp/dp/B08BJDP37F​​​​​​​

公式サイト

(C)2020「劇場」製作委員会