川本朗のモットエーガね!レビュー
エミリー・ブラントという女優さん。個人的には『オール・ユー・ニード・イズ・キル』のような男前な感じが好き!どこか凛としていて、真のある力強さを感じる女優さんだ。でも、今回演じた主人公のレイチェルという女性は、オープニングから生気がなく、負のオーラが充満している感じ。それもそのはず、離婚、アル中、記憶障害、情緒不安定・・・まさにド不幸ガールという設定なのだ。仕事もしてないのにニセ電車通勤を繰り返し、電車内で酒をくらい、車窓を眺めながら妄想する危ないキャラクター。現実と妄想が錯綜して記憶が曖昧な主人公の視点で描かれる物語なので、何が真実なのかが見極めにくい。また、時間軸が小刻みに過去に戻ったり、主要登場人物も曲者揃い。エミリー・ブラントが演じる人生の負け組女のBADな日常に辟易としてきた頃、元夫の近所に住む若い女性の失踪事件が起き、ここから物語が急展開し始める。
原作は、NYタイムズベストセラーにて21週No.1&77週ランクイン、サンデー・タイムズ・ベストセラー(UK)にて30週No.1&66週連続ランクインの驚異の記録を打ち立て、45ヵ国で空前のベストセラーとなったミステリー小説。絶妙なさじ加減で、犯人探しを幻惑させ、予想外のクライマックスに突き進む!
※ちなみに、自分の犯人探しは失敗に終わりました(笑)。
『ガール・オン・ザ・トレイン』2016年11/18(土)→TOHOシネマズ名古屋ベイシティほかROADSHOW
公式サイト
(C)Universal Pictures
#エーガね