うちの近所に オシャレーーーーな洋館が立ったことがあって
フレンチのレストランでした。
その日の仕入れで最高のコース料理を出してくれるのがウリで
ランチは５０００円
ディナーは１万円の１種類だけ。
何が出てくるのかはシェフのおまかせのお楽しみ。
開店当初は目の前の大きな道路が封鎖されて 黒塗りの大きな車がお店に入っていったそう。
出雲大社の一番偉い宮司さんに嫁いだ さる高貴なお方がご来店にお出ましになったのだと
オーナーもとても知り合いが多い人だったようで 開店当時は混んでいたし
ぜんぜん予約が取れないと 地元でもしばらく話題になりました。
まあ、１年持たずに潰れましたけども。
この田舎では 凝ったインテリアや こだわりの食材をそろえたとしても
ランチに５０００円は まずいかないですもん。
洋館自体はとても美しいけれど となりはコンビニと崩れそうな民家だし
街並みからも完全に浮いていて 『わあ！ここだけ別世界！！』には無理がある。
都内ってすごいんですよ。
銀座にはカットだけで２万円という美容室もあるし
恵比寿や代官山では 立ち飲みのコーヒーだって１０００円近くする。
でも ここは銀座でも 代官山でもないんだもの。
都内で見かけるダンディなナイスガイも
うちの近所でこういう人がいたら おしゃれな人っていうより
妙な薬の売人かな？って思うよね
海に囲まれ、山も多く酪農も盛んな千葉では 海の幸も山の幸も豊かで
仕入れルートさえ確保できれば
築地よりも新鮮な食材が 都内の1/3の値段で食べることができるところなので
潰れる前に５０００円のランチも食べたことあるけど
あの店だと同じレベルの料理とサービスが
半額以下で手に入るなあ・・と思い浮かぶお店がいくつもありました。
まあ、千葉価格っていうやつですね。
材料や家賃は安くできても
仕入れのルートを確保するための田舎のお付き合いは大変だし
提供するサービスの手間は変わらない。
だから トータルで考えたら田舎の方が大変かもしれません。
「福岡じゃ その値段は難しいです」
「関東とは違うんです」
「周りを見ても、そんな値段でやっているところは見たことがありません」
そんなお話をよく聞きます。
ただ、オンラインになってしまうと
全国どこからでも受講や セッションができてしまうので
安価な地方値段に人気が集中したり
高価な都会値段に合わせても十分集客できたりと
業界の値段も流動的になっています。
思い付きで始めた都会の人が 都会の雰囲気や相場ではもう太刀打ちできないだろうし
コツコツ腕を磨いてきた地方の人は 都会の値段でも十分集客できるようになるでしょう。
オンラインだと海外からも人を集めることができますしね。
消費者の目も どんどん賢く 厳しくなっているので
すでにマーケティングも変わってきています。
印象操作なんかのブランディングも難しくなっていて
今まで売れていたものが ぱったりと売れなくなってきているしね。
応募者殺到の 抽選で受け付けていたような講座も
協会そのものが存続の危機なくらいに 人が集まらないなんていう話もめずらしくなくなりました。
今までは なんだかんだいって
「くりかえし消費者を（買うように）教育する」
「広告で購買意欲を引き出す」のが長らく主流でした。
見せ方や売り方がうまい人が ガンガン売っているということのほうが多かったのです
売り手が圧倒的に有利で
立場の弱い消費者を守るための法律や 消費者センターの整備に力を注がれていました。
この流れを変えて「まっとうな商売で勝負しよう」というムーブメントも
何度も起きて 小さなところでは定着していますが なにせ泥臭く華やかではないので
なかなか流れをくつがえすまでには至ってないのが現状です。
コロナとそれに伴うオンライン化は
ある意味、きっちり価値あるサービスを提供できる方には
いちばん良い流れになりつつあるのを肌で感じています。
よかったよねー！！
いっしょにがんばりましょう！！
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