思い出に変わるまで

田舎の風物詩。

初夏の航空防除。
（大規模農薬散布）

 

農薬については　賛否両論あるでしょうけども

田んぼに目印の白旗が立ち、
旗を目がけてヘリコプターが飛んでいくのは
圧巻で、幼い息子と締め切った窓に張り付いて見ていました。

日の出と共に　朝4時くらいから始まるから、めっちゃ早起きして大興奮。

有人だったヘリも、なくなって
「低空飛行の方がテクニックいるんだぞ。うまく浮上できない時の方が成長してるってことだぞ」と　
名言ぽいことを言っては　水泳部で伸び悩んでいた息子を励ましてくれたヘリパイのおっちゃんも会えなくなりました。

産業用無人ヘリコプターになったのよね。

 

農家組合の寄り合い所で　薬品と燃料の補給。
人の方も朝食を振舞って、久しぶりに組合の人たちと一緒に。

それも去年くらいから　感染症対策で　漬け物上手のばあばの漬物とおにぎりから　お弁当になって　ちょっと散って食べるようになり。

さびしいけど、ラジコンヘリのそばに寄って　ちょっと触ってみたりできるようになったから　よしとする。

ラジコンヘリもいいけど、やっぱりでっかい有人ヘリもかっこよかったです。
でも電線に引っかかったり、失速して墜落事故も毎年どこかであったみたいだから、結果的にこうなって良かったんだろうな。

さびしいのと、ホッとするのと、両方抱えて　世界は少しづつ良くなっていく。
前のだって　いいところはいっぱいあったけど
さよならだ。

古き良きものは、これからを支えてくれる思い出に変わって
新しい良きものは、「これが本当に望んだ変化なのか」を問いつつ　新しい扉を開いてくれる。

過ぎてしまえは　みんな「あれはあれで良かった」に変わるのだから、
今が大変でもがんばろう。

 

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