【詩】今となっては当たり前 | 幸せよりも『生きやすさ』を求めよう。

幸せよりも『生きやすさ』を求めよう。

仕事を徹底的に楽にして、
幸せよりも、生きやすさを求めよう。

人間誰しも もうどうでもいいやって

思うこともあるもので
そのときにするべきことを 
あらかじめ決めておくことは

とても大事なことで
そばに人がいればいいが 

とりであることも多々あることで
だからこそ 嫌なニュース速報を

聞いてしまうことがあるもので

無表情に 丸まった肩 猫の鳴き声
無理やり詰め込む 

翌日の消費期限の食べ物
独り言の愚痴と文句に
自業自得の からっぽの財布
満たされた最低限の衣食住に 
満たされていないと思う 勘違いの心
重なった出来事が 爆弾の点火を生む


ひとつハードルを下げれば 

今の自分は幸福になるもので
脳は不幸せを作るのが得意なのと同時に 

幸福も簡単に作り出せるもので
できるようになった自分は 

できなかった自分がいたということで
忘れているだけで 

今当たり前にできるようになったことは
全然できなかったことで 

何度も繰り返しやってきたことで
何度も失敗し 叱られ 落ち込み 

もうできないって思ってきたことで

人間はそう簡単に諦めない 

できると信じていることは
できるまでやり遂げることができる
とてつもない高さの山の登頂 

人間のような知識のAI
医療 交通網 目に見えないお金 
当たり前の前にあった 多くの犠牲 努力 涙
まるで自分が作ったような 傲慢さを捨てろ

簡単に手に入りすぎることで
重箱の隅をよく見すぎる
こんな社会だったかな
やはり今となっては当たり前



表示された数字 SNSの自慢写真に
勝手に比較して 心を落ち込ませる
他人や社会のせいにして 落ち着く心
でもそれじゃあ 自分の成長はない
多くの選択肢があるから 

選択の基準が大事になる
見るか見ないかは 誰も教えてくれない
クリックしたら 劣等感
便利なものが生み出した 容易い優劣
それはスーパーの半額シールのように
ふらふらと手を伸ばしてしまう

簡単に比較できることで
自他の優劣が明るみになる
こんな社会だったかな
やはり今となっては当たり前


いろんなことが頭にありすぎるから
何もないように見える他人が
羨ましく思えるもので
うっとおしく思うもので
排除したくなるもので
戒めたくなるもので

こんな社会だったかな
やはり今となっては当たり前

すべては慣れてしまって
今となっては当たり前