人や物を見たとき、どうやら脳は、「無」でいることができないようだ。
赤いものを見たとき、「無」とは考えられず、やはり「赤いものだ」と判断する。
髪の毛が茶色の人を見て「茶色だ」とか、左利きの人を見て「左利きだ」とか。
それ以降の思考は、別だ。
都市部ではないところで、外国の人を見ると、見てしまう。
それは、「日本人ではない」ということでの、「異」に反応するものだと思う。
外国の人であっても、日本人のような容姿であれば、気にならないだろう。
子どもの頃、こう考えていた。
ひと目見た以降は、気にしない、と。
例えば、真冬で半袖の人がいたとして、「寒くないのかな」でストップする。
バカにはしない。
いろんな理由があるからだ。
何かを見たとき、脳は、思考を始める。
そして、行動を決める。