次世代の狂言師
和泉元聖、和泉和秀、和泉采明、和泉慶子
そろそろ新学期が始まります。

いつのまにか
小、中、高校生が揃っている
和泉流宗家。

学生時代を思い出すと、
夏休み、冬休みなどは学校に行かなくて良い分
いつでも稽古ができました。
今は師匠として、
その時間のありがたさを実感します。

今の時代、学業を疎かにしてはなりません。
人前に立つのだから、
人並み程度は…。
家で学べない事を
学校でたくさん吸収してきてほしいものです。

ただ、師匠としては
学業との両立だからと言って
手を抜くわけにはいきません。
そんな気は毛頭ありません。
ただ、時間はうまく使わないと!

みんな同じ24時間で生きているわけですから。

まぁ、休みといっても
宿題の多い事‼︎
休むな!怠けるな!と言わんばかり‼︎

今の子は、本当に忙しい。
よく頑張っていると思います。

でもね、若い時の吸収力は
本当にすごい‼︎
若い時に欲深く、吸収しておくべきだ!と、
強く思います。




数日前から
1月17日の第141回和泉会
新春狂言会での一曲、

三宅藤九郎が手がける
英語狂言「蟹山伏」の立ち稽古に入りました。

様式、装束はそのまま、
言葉の抑揚も原則として本来の波に乗せて
台詞のみ英語‼︎‼︎という、
説明を聞けば不可解なものですが、
これが!
見ると納得‼︎

狂言の伝統を伝える事を第一義とする
和泉流宗家が取り組むからこそできた
この英語狂言。

「守る事を突き詰めていくと
時に確信的に見える。」

超保守派の和泉流宗家の英語狂言。

真面目にやるから面白い!
原曲を知らなくても納得。
原曲を知っているとくすぐられるところが多い。
こだわりの英語狂言ですが…
狂言師が演じてこそなので、
演者は我々になるわけで…。

若い頃ならもっと楽に覚えられたかもしれない…
などと、若い頃の自分を過大評価しながら
老体に鞭打って、口伝の初心に帰り
全ての台詞を、抑揚まで鵜呑みにして
覚えております。笑

でもですね、
長年演じてきた演目、
長年つとめてきた狂言だからこそ
そこにはしっかりと心が流れていて、
その心があると
言語は変わっても
ちゃんと実のある狂言の姿になるのです。

姿がちゃんとするということは、
心があるということです。

この心があればこそ!
れっきとした狂言なのです。

狂言の抑揚に乗った英語…
是非!生で体験してください。


学びは一生です‼︎




山ほどの可能性を持った子どもたちにも
負けてはいられません!