今日は、
三宅家のお墓にお参りしました。

三宅藤九郎家とは、
和泉流の職分の中でも
筆頭とされ、
最古参の家であるのみならず
宗家控え家を務めたこともあり、
また
名人の家筋です。

現在の当主は
十世三宅藤九郎。

先代、九世三宅藤九郎の指名で
14歳にして養子に入り
家と墓を守っていく宿命を負いました。

私の2番目の姉です。


話せば長いことなので、
割愛‼︎


昨年末に46歳になった姉は、
宗家家に生まれながら
三宅家に入り、
藤九郎の名で舞台に立った時間の方が
長くなりました。

現在、
宗家控え家は、
十九世宗家の長女、私の長姉
和泉の名を冠した和泉淳子が務め、

和泉流筆頭職分家は、
十九世宗家の次女、私の次姉
十世三宅藤九郎が務めています。

長い歴史の中、
それぞれの家、それぞれの人間が
役目を守り、秩序を守ってきました。


今は、本来の意味とは違い
簡単に「家」という言葉を使い
いつのまにか「家」を名乗っている人がいますが
流儀の中にあって「家」を名乗るのは、
簡単なことではありません。
和泉流職分では、

三宅藤九郎家
野村又三郎家
野村万蔵家

この三家です。


三姉弟ではありますが、
姉弟というだけでなく
師弟の関係を大切にして
芸の上でも支え合い
和泉流宗家を守り
和泉流の伝統を未来へと…。
それこそが
それぞれの時代に
和泉流に名を連ね生涯を捧げた先人たちへの
報恩となるのです。

一家、一門、弟子に至るまで
一丸となって務めて参ります。



というわけで、
三宅家の墓参も
皆、揃って
十世藤九郎を先頭に
無事に済ませてきました。



その後は、
祝い事も兼ねて皆んなで食事。

藤九郎のブッキングにより
青山の「シカダ」で…。