文化は人を育てます。
そして、
人が文化を育てます。
文化が残っているということは
人がいるということ。
思いが伝わっているということ。
心が残っているということ。


昨日、行って参りました。
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文京区内の小学校に
岩崎先生が赴任され、
子どもの為に
吹奏楽団を作り、指導し、
運営されたことがきっかけで
40年もの間、
多くの子どもたちが
吹奏楽に触れ、
音楽に触れ、
先生に触れ、
情緒豊か、心豊かに育ちました。

この小学校、地域の子どもたちは
国歌や校歌、そして
運動会の入場行進など行事の度に
生の演奏が奏でられることを
当たり前と思って育つことでしょう。

当たり前と思わないで!なんて言いません。
ありがたいと思いなさい!なんて野暮な事も言いません。
当たり前と思っていいと思います。
それが自分たちの与えられた環境なのだから。

ただ、大きくなって
「どこでもそう」「誰でもそう」
では無いことに気づくことでしょう。
その時!自分の育った環境に思いを巡らし、様々なことを考えるでしょう。
自分の周りに文化があることが当たり前だった人は、
そういった環境を作っていこうとするのではないでしょうか。

私たちもそうですが、
文化を伝えている人の多くは、
特別な物だと思って欲しいわけではありません。
もっと身近に、当たり前の物として
あって良いのだと思っています。
ただそれが、
素晴らしいもの!
ということは変わらずに。

だって素晴らしいと思っていない物を人には勧めませんから!
岩崎先生もそんなお気持ちだったのかなぁ…。と。



それぞれの年に
同級生や先輩後輩という同世代との
横の繋がりがあったでしょう。
そして、
40年の長い間に
3代で
岩崎弘記念文京ジュニア吹奏楽団に
参加している方もいらっしゃいます。
そうして、人々の
縦の繋がりも育んで来られました。
そう!
文化が残るということ
伝統となるのは
縦の繋がり…親から子,子から孫へ
命や、思いが繋がっている
ということなんです。


会も後半に入り
OB.OGと現役団員合同で
総勢120人の吹奏楽演奏。
壮観!圧巻でした‼︎

今でもジュニア吹奏楽団のお子さんは勿論!
親御さんも子どもたちの活動に協力し、
様々な場で時間や思いをかけて
支えていらっしゃいます。
そして、一流の指導者の元、子どもたちは健やかに成長しています。
どの時代にもこのように、多くの人の思いが重なって来たことを思うと
この舞台の景色がより一層、感慨深い物に見えて来ました。
一人の先生と子どもたちから始まった吹奏楽団。学校、保護者、地域と
大きな人の輪となって歴史を重ね
今日の舞台に大きな花を咲かせているのだと…。

途中マイクの前に立たれたのは、
現吹奏楽団指揮者の
岩崎泰弘氏。

「岩崎弘先生…父が亡くなり
10年が経ちました。長いようで、短い不思議な10年でした。
岩崎弘先生は30周年の演奏会を前に
『100人の演奏会がやりたいなぁ。』と言っておりました。
結局、
舞台に上がることは叶わず、
後に他界致しましたが…。
楽団を引き継いだ時に、
10年は潰しちゃいけない。
と思いました。
10年経って、
40周年の記念演奏会で
多くのOB、OGにもお集まり頂き、
100人の演奏会が出来ました…。」(厳密ではありません。)
お父様の事を必ず、岩崎弘先生と尊敬の念を込めて呼ばれていたこと。とても印象的でした。

多くの子どもの、親子の
夢を叶えた先生の
大きな夢が叶った40周年の記念演奏会なのだなぁ…。と。
各地から各年代の皆さんが集まり、
学生時代に岩崎先生をきっかけに音楽にであった皆さんが、中には共通する思い出の曲をともに奏でる!
これって、凄いこと!で
素晴らしく!て、素敵な事!だと
思いますでしょ‼︎


岩崎弘記念文京ジュニア吹奏楽団
創立40周年!
誠におめでとうございます。

創立年を拝見して改めて…ドキッ。
あ!僕と同じ年だ‼︎
不惑の年。

これから…いや!
これからも惑わず、
音楽を通じてこれからも
豊かな心を持った子ども
心豊かな人間関係を
育んでいかれることを確信し、
益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。


演奏は言うまでもなく
とても素晴らしく、
奏者の皆さんも
いつもの何倍もキラキラとされ
目には見えない沢山の音に
色々な景色、
様々な思いが見えるようでした。


感動のまま、思いを、書かせて頂きました。もし、表現や情報に間違いがありましたら…お許し下さい。