皆さん
おはようございます。

突然ですが…

本日は
和泉流十九世宗家 故・和泉元秀の
祥月命日でございます。


18年前の今頃は
まだこの世にあった命です。

戦中戦後の大変な時代
6歳で宗家を継承した父。

弟子や職分の方々にも
大変厳しい人でした。

そして、それ以上に
自分に厳しい人でした。
それ故に
幼い頃には麒麟児と言われたそうで、
和泉流史上初現行254曲完演という
金字塔を立てました。

「日本の狂言を世界の狂言に!」と
世界の四大喜劇の狂言化。
世界初狂言オペラの作、上演。
史上初女性狂言師を生み出す。
など
確信的と思われる経歴を裏付けてきたのは
怠ることのない修行の日々と
伝統を守り、未来につなげるという
強い信念でした。

「60歳になったら
自分の好きな狂言を好きな時に…」
と言いながら、
『勢いのある芸』を自らの芸風とし
変化球を投げることを嫌い走り続けた
狂言師人生54年
宗家在位年数51年
享年58歳
スーパーマンのような絶対的魅力と強さを見せ続けてくれた最高の師でした。

重要無形文化財総合指定。
芸術祭最優秀賞受賞。
銀杯一杯拝受。

書ききれないのが人の人生…
何とか今の時代の方にも
伝えていきたい!
歴史の一行に変えてはいけない!

伝えるのが
のこされた私たちの
つとめの一つだと心得ています。
父に限らず、
和泉流宗家の歴史を
すなわち
和泉流の伝統を!


先代の死後
曲がった歴史、曲がった認識が
世の中に出回りました。

今の皆様に
和泉元秀の狂言が見ていただけないのが
本当に残念でなりません。

私共の体、子どもたちの心、弟子たちの舞台を通して
先代を感じていただけるよう
これからも精進してまいります。
こういった思いが
日本の様々な文化、芸能を
伝統としてきたのではないかと
改めて思います。

先代の…先人の
芸を…心を
未来につないでいきます。

それが私たちに
狂言という心の財産を残してくださった
先祖への恩返しだと思うからです。

会った事のない
「狂言のお爺ちゃま」は
狂言を通して、また、私たちを通して
子どもたち…元聖、和秀、采明、慶子の心に在ります。

一家一門
心を一つに仏前に手を合わせて参ります。

報恩感謝を忘れずに…。


それでは皆さん


今日も一日
(ーっ)
頑張りまっしょい‼




では、




皆さんの心にいる大切な人は
誰ですか?


その人に恥ずかしくない日々を
送っていきたいと思います。


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