「黒椿」のエンディングには
この世界を表現する
2つの楽曲が流れます。

そして、その曲の中に
一般的な公演で言う
カーテンコールが
演出されています。

小川麻琴さん演じる神楽を中心とした
「僕たちのすべて」がそれです。

そして、

アンコール的に置かれているのが
「黒椿のテーマ」。

千秋楽には
この後、
ご挨拶をさせていただきました。

ここまでで
普通に数えると
二回のカーテンコールが…。
そして、
更に鳴り止まない拍手を受けて
再びならぬ
みたびのカーテンコール!
「いきます!」
と言うスタッフさんの声に
「もう一曲いく?」
と、幕が開く直前に
投げた僕から見える皆の目は
輝いていました。
全員の心が熱く
一つにまとまっている事が
感じられました。

よーし!

と、開いた幕の
向こうにも
沢山の「黒椿」を終わらせたくない
というような勢いを感じさせる
期待の顔が‼


ここからはもう
「黒椿」マジック
煉獄降臨で
「そりゃあ、帰りたくねぇよなぁ。
じゃあ、もう一曲いっちゃう?」
に、会場歓喜‼

散り際に
一つ大きく咲いて見せましょか!
と…
打ち合わせもない急な事でしたが、
音響さんが「黒椿のテーマ」を‼
照明さんも、すべてのスタッフさんも
一丸となって
最期の時を飾ってくれました。

なんと言ったか覚えてないけど…
観客席と舞台が
一体となった瞬間でした!
満員の観客席は総立ち!
皆さんスタンディングで
手拍子をしてくれました。
中には「黒椿のテーマ」を
一緒に歌っている人も!


この熱気は
舞台監督の藤本さんの
演者はじめ全員に対する
サプライズプレゼントから
始まっていた気もします。

毎回、公演最後の一曲
「黒椿のテーマ」を歌い終わると
後奏に合わせて
それぞれポーズを決めている中、
幕が閉まっていくのですが…
楽日に限って、閉まらない‼
曲も終わってしまうのに…!と、
思っていると…
舞台上下から

スパーっん‼と、

金銀テープ噴射!
ビックリしました‼
気持ち良いビックリです!

「仕事に対する責任」
だけではあり得ない‼
だって、やらなくても
終わる事ですから。
舞台に対する情熱、
演者、観客に対する愛情は
常々感じていましたが、
その集大成ともいうべき
演者にも隠してセットされていた
サプライズプレゼント‼
深い深い愛を、思いを
感じずにはいられませんでした。
温かいを通り越して
皆が熱い気持ちになりました。
そして、目頭も
舞台監督さんの
粋過ぎるプレゼントに…(T ^ T)


僕たち演者は
沢山の人に守り支えられ
そして、愛されている事を
噛み締めました。
感謝しかありません。




こういう時って
普段からの姿が出ますよね!
本当に心の通い合った
同志だった事、
そんな皆で作り
送り続けたメッセージが
ちゃんと客席に届いていた事、
そして、お客様は
それを受け取り、同じ気持ちを
共有していてくださっていた事、
いつでもスタッフさんは
愛をもって演者を、舞台を
見つめ支えていてくれた事、
すべてが重なり、すべてが合わさり

一瞬にして
そんな全てが凝縮されて感じられる
奇跡のエンディングの瞬間でした。


共演者、スタッフの皆さん
そして、お客様
沢山の愛をありがとうございました。

この「黒椿」は皆で作ったものです。
誰がかけてもできなかった
この皆だから出来上がったものです。
自分もその一員でいられたことを
光栄に、また、誇りに思います。

また、黒椿が咲く時には
煉獄として華を添えられたら…
どんなに幸せでしょう!


この度、ご来場頂きました皆様
また、遠くから応援して頂けた皆様
そして、スタッフ、キャストの皆さん
本当にありがとうございました。



素敵な日々を
ありがとうございました。
photo:01


あぁ、やっぱり
寂しいなぁ…。


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