皆さんは

どんな時に寝られませんか?



たとえば


お腹が空いてたら寝られない。


明日が楽しみで寝られない。


なんだか興奮して寝られない。



実は昨日

妻がブログに書いたとおり

中国から帰って明け方まで寝られなかったのです。


理由がわからない。

正確に言うと

理由がどれかわからない。


昨日

家に帰って落ち着いたら

なんだかお腹が空いてしまって

でも

治療中の歯が痛くて

食べられないは痛いわ


更に

今日の朝のこと考えたら

なんだか楽しみで

それに

週末の舞台を考えたら

興奮してしまって


そんな時は決まって稽古します。

(動きだけとか、小さい声でとか。)



だから昨日も声を抑えて稽古してました。

(今週末の「文蔵」は僕の好きな演目の1つです。

少し地味かもしれませんが、

「源平盛衰記」石橋山合戦のくだりを

語る場が眼目となっている

やりがいのある演目だから)



自分の稽古は自然と一日の一番最後になります。

人が起きているときに稽古をするのは・・・

稽古を見せたくないんです。


そういえば

父もそうでした。






僕がまだ

小学生の頃でしたか


まだみんな同じ部屋に寝ていたころ

夜中に舞台から音がして目が覚めたのです。

何の音だろうと

みんなが目を覚ますと

父の姿がありません。


そーっと

1階の敷き舞台に下りてみると


父が稽古をしていたのです。

黙々と。


当然と言えば当然。

でも、僕には衝撃でした。


そりゃあ

父だけ特別じゃないから・・・

同じ人間なのだから・・・

修行も稽古もしないで突然

狂言ができるようになったわけじゃないのは

わかっているはずなのに。


自分たちと同じように

汗を流して

稽古している姿が・・・。



その時稽古していたのが

父が40代で全曲を演じた

三老曲のうちの1曲

「枕物狂」。

(そのほかは「庵の梅」「比丘貞」)


父は努力の人でした。


「死んだらいくらでも休める」と言って

「勢いのある芸」を演じ続けた狂言師です。


そんな父が演じた

百歳を超える老人が

若者に思いを寄せる

恋物語は

芸術祭優秀賞を

受賞しました。


その時

祖父が母に言った言葉が

驚き(?!)なのです。

(今思うと更に)


つづく




秋彼岸に故人に思いをはせるわけではないのですが

なぜか寝れなかった話から

こんな展開になってきたので


これから数回

父や祖父の話をさせてください。



でも

今日はこの辺で


今日も一日お疲れ様でした。



明日はお休み。

なんだか一週間が始まって

早速お休みだと

とっても嬉しくなりません?


お墓参り


行ってください。



それでは皆さん

お休みなさいませ。



良い夢を。