告白 映画鑑賞 感想 | 暮らしにPlus-グルメ&株主優待-

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小学生の娘と3人暮らし。
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子育てのキロク、ついて語るブログです。

とある中学校の1年B組、終業式後の雑然としたホームルームで、

教壇に立つ担任の森口悠子(松たか子)が静かに語り出す。

「わたしの娘が死にました。警察は事故死と判断しましたが、娘は事故で死んだのではなく

このクラスの生徒に殺されたのです」教室内は一瞬にして静まりかえり、

この衝撃的な告白から物語は始まっていく……。
夫婦二人三脚HappyLife~横浜暮らし~-告白

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告白


監督:中島哲也

原作:湊かなえ

脚本:中島哲也

出演:松たかこ 木村佳乃 岡田将生 西井幸人 藤原薫 橋本愛

2010年 106分

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思ってた以上によかったです。


本を読んだときはあまりの衝撃にページをめくる手が止まらなかった小説でしたが

その分これを映画にするって難しいんじゃないかなって思ったんですよ。

決して読んでて楽しい本ではないし、本と映画とじゃまた違うし。


映画を見てまず最初に感じたのは映像の美しさ。

内容が重いだけに映像のキレイさとの対比がとても印象的。

雨のシーンや雨上がりの足元の水がはじけ飛ぶような映像が綺麗で

随所に中島監督らしさが出ている作品。


ホームルームの時間に淡々と話し始める担任教師森口悠子

「娘が死んだのは事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです。」


生徒たちは先生が話していてもおかまいなしに勝手に喋っていてクラスはほとんど崩壊状態。

こんな話聞いたら衝撃で動けなくなってしまいそうだけど

生徒たちはメールで言葉をやりとりし 衝撃を受けると言うより興奮で舞い上がっているような。


衝撃の告白が終わり森口がさった学校では

登校をつづける少年Aに対してはクラス全体で執拗ないじめが繰り返され

不登校になった少年Bは もろく壊れそうな心の状態で閉じこもってしまう。


少年Bの母は自分の子供が小さな子供を殺したと知っても

かわいそうなのはわが子で、悪いのは誘った同級生と原因を作った担任教師だとしか思っていない。


そして新しく担任教師としてやってきた

正義感たっぷりの生徒と友達のように接しみんなの兄貴のようになりたいと思う

熱い新任教師がさらにクラスをかき回しとんでもない方向に進んでいってしまう。


淡々とした中にすごみがある松たか子の演技や

子供を溺愛する母を演じる木村佳乃

必死さが全て裏目に出ている新任教師 岡田将生の演技が見事。


そして少年A、少年B 同級生の女の子もそれぞれすごく役にぴったり。

特に少年Bの役の子がだんだん狂っていくような感じがとてもよかった。


小説を読んだときは森口の復讐が、読み進むうちにだんだん納得がいかない、

気持ちはわかるけどそれはちょっとどうかな?と思う部分が出てきたんだけど

今回の映画を見たときには全然そんな感情が湧かなかった。


森口の苦しみが所々感じられ

最後は正直 復讐が成功すればいいと思う気持ちになって映画を見ていました。


少年法で守られた子供たちは罪を犯してもその罪の重さにあった裁きを受けることはない。

そしてそれを利用しようとまでしている。


目の前に実際に自分の子供を殺した人間がいたら

そしてそのことをほんの少しも後悔していない人間が目の前にいたら

きっと私もゆるすことはしないと思います。


本がすごかっただけに映画はどうかな~と思っていたけど

十分満足する内容。

本では納得いかなかった部分が逆に納得できるように感じられたのも意外。


人を殺すシーンやいじめのシーンなど

全体的に重い部分がほとんどなので楽しい映画ではないと思います。

映画を見た人の感想もかなりわれるようで人によっては到底受け入れられない映画なのかも。


おススメはしませんが個人的には

小説だけじゃなく映画も見て良かったと思った作品でした。



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