【八朔の雪】 高田郁 読書感想 | 暮らしにPlus-グルメ&株主優待-

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八朔の雪 -みをつくし料理帖-


神田御台所町で江戸の人々には馴染みの薄い上方料理を出す「つる家」。

店を任され、調理場で腕を振るう澪は、故郷の大坂で、少女の頃に水害で両親を失い、天涯孤独の身であった。

大阪と江戸の味の違いに戸惑いながらも、天性の味覚と負けん気で、日々研鑽を重ねる澪。

しかし、そんなある日、彼女の腕を妬み、名料理屋「登龍楼」が非道な妨害をしかけてきたが・・・・・・。

料理だけが自分の仕合わせへの道筋と定めた澪の奮闘と、それを囲む人々の人情が織りなす、

連作時代小説の傑作

八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)/高田 郁
¥580
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主人公 澪は子供のころに水害で両親を失い

偶然通りかかった大阪の有名料亭「天満一兆庵」の女将に助けられ成長する。


子供のころに「雲外蒼天」の手相で

艱難辛苦が降り注ぐが、耐えて精進すれば必ず青空を見ることが出来ると言われた澪


その予言のような言葉の通り

数々の苦労をを乗り越えて

やっと物事とが軌道に乗り始めると新たな難関が降りかかってくる。


そんな澪を助け励まし親切にしてくれる人々が

とてもあったかくって

読んでいて何度も目頭が熱くなるようなお話でした。


いつもひたむきで頑張り続ける澪と

それを見守る心やさしい人たちの物語。


最初は美味しいお料理が出てくる本という

イメージで読み始めた1冊でしたが

心温まる人情物の物語でした。


昨年読んだ本の中では一番のお気に入りです。

続編も読まなきゃ!