【雑談】【コンテンツ飽和】【リアルは強い】 | 航星日誌2.01

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ANDROMEDA MOTOSHIのブログ
そこは最後のフロンティア…

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制作過程で断片的な動画になってますが実際はストーリーがあり、

最終的には声優を入れてアニメ化します。

 

 

フォローとかチャンネル登録とか求めるなと思う人もいるかもしれませんが、

そういう人はそもそもスルーするし

1%くらいお願いするとする返してくれる人もいるのでyoutuberとか出す訳です。

という予防線を張っておく。

 

 

■それにしても最近のネットコンテンツの飽和がすごい。

これは昔に比べると作りやすいツールが増えて作り手が増えたからという風に言う人もいるが、
おそらく実際には違う。
というのは15年前くらいから「1億総クリエイター時代」と言われていたにも関わらず、
実際コンテンツを一定のスピードで量産している人はいまだに少ないし、
何十年も昔からクリエイターの数自体は不思議なことにほとんど増えない。
音楽の世界でも最も技術が必要なアレンジャーは常に不足している。
何かを作ることほど脳を酷使するつらい作業はないのでそんなマゾな人はいつの世も一定である。
作詞作曲なら適当に誰でも作れるがそれを人に聞いてもらう形に編曲するには膨大な手間暇が必要になる。
ツールが発達すればそれだけ質の高いものが求められるので結局人口が増えるということはない。

では何が要因で飽和しているかというと、デジタルの世界は消滅性がほぼ存在しないからである。
つまり例えばリアルのCDは売り場面積の関係で過去のものはどんどん廃盤になって、
売り場からは消滅していく。本やDVDや服や家電やあらゆる実在するモノは古い順に消えていくので量が飽和するということはあまりない。
ところがデジタルは何十年も前のものも公開され蓄積されるのでリアルの何千倍という量に膨れ上がる。
つまりネットに依存するコンテンツは今後ますます飽和して一つ当たりの価値が下がってデフレする。
だからリアルの映画館は2時間も失うのにいまだに人がたくさん来るが、
サブスクで映画を見る時はみんな早送りしたり肝心のシーンだけつまみ食いする。
最近では本家より切り抜きの方が再生される現象も多い。

意外なことにレンタルDVDは売り上げがあまり落ちていないという。
サブスクを知らない世代は今でもリアルで映画を借りるし、
売り場の関係でタイトル数が飽和することもない。
人口動態による全体の売り上げの減少はあっても一定の世代には影響があまり出ていない。
今後もライブハウスなど合計数がほぼ一定(約300店舗)のものは飽和することがない。
時間とステージ数は一定なのでそこに出演するアーティストやアイドルの数も常に一定数しかいない。
そう、昔から出演者の数はほぼ一定である。
もし演者の数が増えていたらなかなか次の会場の予約ができないという現象に陥るはずであるがむしろ逆である。
(メジャーの大きな箱は不足していて2年待ちではあるが)。

飲食店などリアルのお店というのは3年で7割潰れるがそれと同じ数の参入があるので供給も一定になる。
つまりデジタルに対してリアルの「コト」価値は相対的に今後ますます上がっていく。
10年くらい前から「モノからコト化」とよく言われていたがその延長として「デジタルからコト化」がますます加速している気がする。
だからアーティストにとってライブ活動というのは自分の価値を高めるためにも大事な要素になる。

ただだからと言って普通のライブではただの古典芸能なので、
そこは時代経過による陳腐化(価値が下がること)を食い止めるために、
デジタルやネットと融合した次世代型が求められる。

コンテンツのジャンルは登場から20年でピークを迎えあとは緩やかに下がっていくという。
全てのものは新しい価値が付加されていないと売り上げが下がっていくので、
そういう意味ではコロナ禍で背景にスクリーンを導入した箱が増えているのは、
陳腐化したライブハウスシーンの新しい流れになるのではないかと思う。