ふだんかけている眼鏡のレンズに、細かい傷が目立つようになってきたので、もうフレームごと取り換えよう!と思い、近所の某チェーン店Aに行きました。

 買い替えを決心する前後の心づもりとしては、3万くらいかかるかな・・?と思っていました。

 眼鏡というのは、商品そのものにさほど値打ちがない割には、高価なものだという印象が有ります。

 いつも眼鏡屋にいくと、最新型(?)の視力測定装置の前に座らされ、精密な視力を測定したりしてもらえます。

 思うに、眼鏡本体そのものの原価はとても低く、店舗の家賃や、人件費などの固定費がメガネの代金の大きなウェートを占めてるのだと思います。

 わたしがメガネ店Aに行ったとき(日曜日午後2~3時くらい)、店内には客はおらず、店舗のスタッフは3名いました。

 3人のなかではちょうど中間くらいのポジションの30代~40代前半くらいかと思われる男性スタッフB氏が対応してくれました。

 B氏は少年のように高い声で接客してきました。

 このような高い声を中年男性が発するのは、古本やゲームを扱うブ○クオフの男性店員が甲高い声で「イラッシャイマセーーェ」と何度も叫ぶのを聞いて以来だな、と思いました。きっと、地声はもう少し低いのだろうけれども、業務上というか、職業上の要請であえて高い声を勤務中に出すことを長年続けたせいで、自然に高い声を出せるようになったんだろう・・などと一人で想像しました。

 Bさんに何度もこの店で作っていただいてる旨伝えました。調べてもらったら、前回は4年ほど前に新品のフレームとレンズを購入してました。

 今回、物々しい機械で視力検査をしてもらい、久しぶりに少し度数を上げて作ることにしました。

 検査後、フレームを選んでくださいと言われ、さほど広くない店内のフレームを色々見まわしました。

 この店は陳列してるフレームに値札が貼り付けてあり、レンズ込みの定価を表示してくれています。価格もものによってバラバラなのではなく、1万3000円くらいの商品群と、2万円弱の商品群と、あとはプチ高級な3万くらい~4万の商品群とに分けて展示されてるので、選びやすいです。

 Bさんは店の真ん中に陳列されてるスポーツタイプっぽい感じのフレームを勧めてきました。フレームが柔軟な素材でできており、こんなにフレームを曲げたり広げたりしてもダイジョーブですよと実演されました。私はそれは自分には似合わないなと思いました。

 私は2万弱の商品で今の着用してるものより少しレンズが縦にも横方向にも大き目のがいいとBさんにリクエストし、結局その中から今の眼鏡と雰囲気の似た商品をチョイスしました。

 買うものを決めると、お決まりのオプションを勧められました。

 「目の疲れを軽減させる薄い色入りレンズにするのと、コーティングを、前回はお付けさせて頂いております。」

私は、一瞬間を置いて(自然な断り方を考えた)、

 「コーティングだけでいいです。」

と素っ気なく答えました。言われるがままになんでも追加すると、3万近くになってしまいます。

 どんな商売でもメインの商品を買うと決めた時に付属品を追加で購入させようとするのは共通しています。

 家や車などの購入時でも、不要なおまけ商品を割高な値段で追加購入・セット購入させようと営業マンは狙っています。

 こういった付属商品をどれだけ売るかが販売員の成績にかかわってくるのだと思います。

 私の財布のひもは固いと今回認識しました。