京都府北部М市に戸建の内見の為に行きました。

 内見の予約をしたのは二週間以上前です。

 このМ市の不動産業者は全国チェーン店は少なく、地元の個人経営の業者が多いです。

 そのことに文句はないのですが、この地域の個人経営の不動産屋さんは土日休みの所が多いのです。

 今回、物元業者はA住販という店です。

 隔週で土曜も営業してるみたいだったので、いつなら内見できるか聞くと二週間後の土曜となりました。

 「集合場所はどこですか?お店に行けばいいですか?」

と聞くと、間髪入れず「現地に来てください」と即答されました。

 立派な社屋を保有してるのに、雑多な客を店に招きたくないのかなと思いました。

 私の住まいから北部のМ市まで片道2時間半です。(全区間高速を使用すれば多分もっと早い)

 内見だけ行って帰ってくるのはもったいないので、ついでにМ市の保有物件の戸建Bで草引きや除草作業を行うのが常となっています。何しろこの物件、周囲に崖や竹藪や空き家などがあり、美観を維持しようとすると手がかかるのです。

 この戸建Bの前道はやや狭く、路上駐車できません。

 私の戸建Bの隣には地元の建設業者の資材置き場があります。といってもほとんど見た目は空き地です。

 戸建Bとこの空き地は車一台分ほどの広さのスペースを進入路として共有するような恰好になっています。

 私の物件に用のある車は必ずこのスペースに一時的に駐車するわけです。

 私が物件Bに到着した時、午前11時台だったのですが、郵便局の軽バンがとまっていました。私の物件の賃借人に届け物をしてたのは明らかでした。郵便局の人が配達を終え車を出してから、私も同じところに車をとめました。

 そしてプリウスのハッチを開けて、持ってきた除草剤や噴霧器や、コンクリートのブロックを4個ほど車から下ろそうとしました。

 その時もう一台の軽バンがやってきました。運送屋さんのようでした。運転してるのは中年より少し上の女性でした。車は無地のシルバー色でしたが、青い制服を着てたので京都発祥の某S急便の請負で配達してる人かなと思いました。

 「あの・・○○さん宅にちょっと・・」とオバハンは私にいいました。私の車プリウスがデーンと停まってるので邪魔だからどかしてくれと言いたいようでした。私はオバハンの希望をくみ取り、さっとプリウスを空き地の奥に移動させました。

 そのままオバハンは軽バンを停めるかと思いきや、我が物顔で空き地に進入し、私の車の横を通り過ぎ、くるりと車の向きを180度変えて戻ってきて私が停めてた位置に停めました。慣れた様子でした。

 (さすがオバハンやな。自分の積み下ろしのしやすさと配達後の出て行きやすさの為やったら何の躊躇もないな。)

 気を利かしてどいてあげたのにオバハンの図太さを見せつけられた思いでした。

 軽バンには若い女性の助手みたいな人も同乗していました。私も自分の道具を下ろしてる最中だったので、後から来た女性二人とよく似た作業をすぐ近くでする感じになってしまいました。