今回はカスタムのご紹介。
車両はXSR900。
ハンドルまわりを含め、
過去にもいくつかのカスタムを
させていただいています。
今回はシングルシートカウルの
取り付けのご依頼です。
持ち込まれた物がコチラ。
お~、これは・・
中々の凸凹具合・・
未塗装とはいえ、
かなりワイルドな仕上げです。
さすがにこの見た目で
車体に取り付けるワケにはいかないので
塗装することになりますが
かなりの修正が必要ですね~・・
まずは全体にペーパーでならします。
部分的にはけっこう削ったんですが、
まだまだ凸凹は消えません。
ここからパテを盛っていきます。
全面に付けましたが、
まだまだ足りないので再度盛ります。
2回目のパテ盛り。
乾燥したらまた削ります。
カウル本体もさらに削り込みました。
この辺りはかなりの厚盛り。
若干の重量増・・
ある程度整ってきたので
サフを塗ってみます。
最初の印象とはずいぶん変わりました。
さらにペーパーで研いで、微修正。
これなら塗装をしても大丈夫でしょう。
そしてこのカウルは汎用品のため、
取り付け部分が何もありません。
車体に合わせ取り付けベースも
一から作成していきます。
ノーマルのシートがこんな感じ。
個人的にはコレでも十分カッコイイのでは?
と思ってしまいますが、
そこはオーナー様のコダワリ。
サブフレームまわりを見て、
どんなベースが良いか考えます。
機能的はもちろん、外観も重要なので
悩みますね~・・
あれこれ悩んだあげく
大まかな仕様が決定。
建築関係の材料から骨組みを作っていきます。
各パーツ、こんな具合になりました。
いくつかプレートを組み合わせ溶接。
そしてカラーを作成。
車体に仮組。
これだけだと変な角度に見えますが
斜めのシートレールにシートカウルを
水平にマウントするためこうなりました。
前側は少し浮かせ、後側はギリギリまで
車体に近づけないと、カウルを取り付けた際に
変な隙間が出来てしまいます。
タンク側はノーマルシートの差し込みを使い
後側はサイドパネルの取り付け穴を使用。
車体はほぼ無加工なので、
ノーマルに戻すのもカンタン。
コレ、非常に重要です。
これをフレームと同系色で塗装します。
こんな感じ。
前側だけはゴムのダンパーを取り付け
完全リジットにならないようにしました。
多少はお尻の痛みも軽減されるでしょう
再度車体に取り付け。これでベースが完成です。
ここにシートカウルを固定します。
続いてシートカウルの変更に伴い
テールランプも交換します。
そのための取り付けプレートを作成。
アルミのプレートを切り出して穴開け。
そして取り付け角度に合わせ曲げます。
元のテールまわりを取り外し
新たなプレート用にスペースを作ります。
さらにカラーも作成し、
LEDのテールランプを取り付けます。
シートカウルの形状に合わせて選んでみましたが
うまく合うか・・?
そして再びシートカウル。
一旦クロに塗装しましたが、
写真を撮り忘れてました・・・
なので作業が飛んでますがお許しを・・
ここで予定変更です。
単色ではちょっと印象が弱かったので
ゼッケンプレート的なデザインを追加します。
イキナリ黒くなってますね。
軽く研磨して、マスキングしていきます。
マスキング完了。
オーナー様からはカフェレーサー的な
仕上がりを希望されていますので
金属的な印象が良いかと思い
白ではなくシルバーで塗り分けます。
シルバーを吹き付け。
マスキングはうまくいってるでしょうか・・
ん~、塗り分けはまずまず。
シルバーはもう少し暗めの方が
良かったかな・・?
最後にクリアを吹いて・・
塗装完了です。
今回は一緒にタンクカバーも交換。
ノーマルからカーボンに変更。
社外品のお約束。
取り付け穴が合いません・・
加工して修正します。
取り付け穴はズレてましたが、
全体的なフィッティングは良好。
お~、これ随分印象変わりますね~
シートカウルを載せてみると・・
こんな具合。
そして最後にシートを貼って・・
と、これまた無いので作成します。
汎用のシートラバーをカウルの形状に合わせ
カットしていきます。
何となく、こんなカタチにしてみました。
これをカウルに貼り付けて・・
ようやく完成~♪
全体はこんな感じです。
テールランプの収まりも・・
うまくいったんじゃないでしょうか。
これで作業はすべて完了。
最初にカウルを受け取った時には
どうなることかと思いましたが(汗
無事カタチに出来て一安心。
オーナー様にもご満足いただけた様子で
苦労も報われましたね~
今回はご依頼、誠にありがとうございました。