DUCATI スポルト オイル漏れ修理 | motoplazaのブログ

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その他イベントレポートなどもお伝えしていきますので
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今回はオイル漏れの修理です。

 

車両はDUCATIのスポルト1000。

これまでもいろいろと

カスタムなどさせていただいています。

 

漏れの箇所はクラッチから。

 

少しですが、オイルの垂れた跡があります。

 

実は先日、社外のスリッパークラッチから

ノーマルに戻す作業をやったばかり。

その際、ハウジングの内外、

プレート一式を新品に交換しています。

 

漏れの箇所を確認するため、

再度ハウジングとプレートを外します。

 

まだ新しいプレート。

幸いオイルは全く付いていません。

 

こちらもまだ新しいインナ。

 

シャフト差し込み部分にオイルの付着。

 

そしてアウター。

 

内側にわずかにオイルが付着しています。

 

こちらも取り外すと・・

 

外側には内から漏れ出たオイルが・・

 

やはりクラッチカバーのシールからですね。

少しオイルが溜まっています。

 

ここにはメインシャフトの外側に

大小2つのシールが入っています。

そして内側シールとシャフトの間に

カラーが入るようになっています。

先日のハウジング交換の際には

漏れは無かったので

シールはそのまま使用しましたが、

カラーの抜き差しの際に、それがキッカケとなり

漏れ出したんでしょうか・・?

 

まぁ、いずれにしても経年劣化していたので

合わせて交換しておくべきでしたね~

お客様に2度手間をかけさせてしまいました汗

 

ではオイルを抜いてカバーを外していきます。

 

クラッチのドリブンギヤが出てきました。

これも取り外します。

 

取り外したカバーとギヤ。

 

うっすらオイルで光ってます。

クラッチカバー側の大きな方のシール。

まずはコイツを交換しますが

外す前に位置の確認。

 

シールを入れる際の壁が無いので

どこまで入れるか測っておきます。

 

ケースからはみ出たシールの高さを測定。

 

かなり大きなシールなのでカバーを傷めないよう

治具を使ってプレスで押し出します。

 

シールが取れました。

 

新しいシールを入れ・・

 

再度圧入。

傾きやすいので注意しながら慎重に。

 

計測した位置まで微調整。

これで交換完了。

 

ドリブンギヤ側も古いシールを外し

新しい物を圧入。

こちらは止まりがあるのでカンタン。

 

これでOKです。

 

では再びカバーを取り付けていきます。

 

まずはせっかくオイルを抜いたので

ストレーナーの清掃。

 

周りに付着していたオイルをキレイに落とし

さらにオイルエレメントも交換。

 

そして合わせ目の古いガスケットを落とし

キレイに面取りします。

 

そしてドリブンギヤを取り付け。

 

ギヤの下に一か所、小さなOリングが入るので

忘れずに入れておきます。

 

そしてクラッチカバー取り付け。

 

アウターを取り付けカラーを挿入。

 

インナーを組み付け・・

 

回り止めをして、ロックナットを

規定トルクで締め付けます。

ここはかなりの大トルクなので・・

 

こ~んな長いエクステンションが必要ですあせる

 

そしてクラッチプレートを戻し・・

 

プレッシャープレートを取り付け・・

 

スプリングを取り付ければクラッチ完成。

 

エンジンオイルを入れて動作確認。

 

最後にカバーを取り付ければ

作業完了~♪

 

 

今回は先の作業の判断ミスで

お客様に2回、お時間を取らせてしまう

結果になってしまいました。

やはり先を見越した判断、作業が重要ですね。

また今後に活かしたいと思います。

 

今回はご依頼、誠にありがとうございました。