落花生は南米アンデス原産で日本に入ってきたのは、1706年と言われています。結構早いですね。

日本で本格的に栽培が始まったのは、1871年(明治4年)神奈川県大磯の農家が落花生の種を知り合いからもらい、育てても何も成らなかったので腹が立ち、捨てようと引っこ抜いたら土の中から殻がでてきて「面白い」「美味しい」と栽培を続けて、1877年に神奈川県横浜の駄菓子屋に卸したら爆発的に売れて商業生産として行われるようになったと記録があるそうです。

面白いですね。




落花生をよく食べるアメリカは、1800年代初頭までは主に家畜のエサとして栽培していましたが、アメリカ南北戦争の後に食料事情のわるさから、本格的にみんなが食べるようになりました。ピーナッツという呼名はこの頃付けられたようです。








農業で使われる言葉に「二毛作」と「二期作」という二つの似た言葉があります。

二毛作は、米の収穫を終えた水田に秋から春にかけて麦や大豆、じゃがいも、ネギ、大根、コマツナなどを育てることです。
二期作は、同じ水田で年に2回 米を植えて収穫することです(3回できる地域もあります)。
この二期作は、かなり温暖な地域でないと出来ないので、九州、四国の極限られた地域でのみ行われています。




二毛作は、知域・気候に合う作物を選べば ほぼ全国で稲作の後に何かしらの作物は出来る(豪雪地域は11月末までくらいかな)と言われていますが、実際には95パーセント以上の水田では稲刈り後には何も作付けされていません。
1950年代には約50パーセントの地域で二毛作は行われていました。





明日のために・その67 「二毛作を推奨すべし!」





二毛作は食糧増産、食糧自給率向上にかなり有効な作付け方法です。
かなりの地域で二毛作は出来るのですから、これを推奨しない手はないでしょう。


政府は「水田活用の直接交付金制度」を用意して二毛作に交付金を出していますが、実際には申請が出されるとチェック無く交付金を出し実際に二毛作が行われているか全く検証をせず、会計検査院から「単なるバラ巻き」と指摘・改善指導されいます。


この予算は今年度約3000億円も付けているようてすが、二毛作推奨のためにはほとんど活用されていない実態です。


食糧自給率が35パーセントまで落ちている日本は、必死に食糧自給率を上げる政策が必要です。
この世界情勢、気候変動のなか、いつまでも他国が食糧を売ってくれるはずはありません。