初めて3.11チャリティコンサートに足を運んだ。サントリーホールは始まる前から行列ができるほど人で溢れ返ってい、入り口で寄付を済ませてから入場となった。寄付は一万円以上となっていて箱の中は万札で溢れそうだった。

 さだまさしさんをはじめ、クミコ、LE VELVETS.、島田歌穂、櫻井万祐子、樋口達也哉、市原愛、マリアセレン、TOKU、麻生花帆、神楽坂女性合唱団、東京女性合唱団、五木ひろし、上野耕平、服部百音、横山幸雄、宮田大、仲道郁代、林芳正、大谷康子、笛田博昭、小林沙羅、ジョン・健・ヌッツォ、coba、坂本冬美、六本木男声合唱とあらゆるジャンルの人が熱唱、熱演し、震災で親を亡くした子どもたちの夢の実現のために連帯の熱い絆をみせてくれた。

 一夜でこんなに盛りだくさんのコンサートはあり得ない話で、見たことも聞いたこともない歌手に出会えて嬉しくなった。

 チャリティは当然手弁当だし、出演料はない。

裏方さんも沢山いる。会場も無料、楽器の貸し出しも無料、ぴあのチケットの手数料もタダ、と目に見えない所で沢山の人たちの善意でコンサートは成り立っていた。

 三時間に及ぶ長丁場で、トイレ休憩は無く、お客は頃合いを見て抜けたり入ったりした。

 最後に主催者の紹介と寄付金の報告があり、何と寄付金は一夜で2千万を超えた。ホールは2600席、満席では無かったので、沢山寄付をした人がいたようだ。

 震災から13年。いまだに2万9千人の人たちが避難生活を余儀なくされているそうで、国の怠慢に腹が立つばかりだが、このように、有名人が力を合わせて子どもたちの夢を叶えるお手伝いをしていることに感動し、国民の助け合いの姿に自分も仲間入りさせてもらえて幸せな心持ちになって帰途にに着いた。