2月9日(月) | 元木昌彦の「編集者の学校」

元木昌彦の「編集者の学校」

「FRIDAY」「週刊現代」「オーマイニュース」など数々の編集長を歴任
政治家から芸能人まで、その人脈の広さ深さは、元木昌彦ならでは
そんなベテラン編集者の日常を描きながら、次代のメディアのありようを問いただす

 フリーター兼編集者は気楽な稼業ときたもんだと、群馬県みなかみ町の「法師温泉 長寿館」へ行く。

 ここは明治にできた温泉宿だが、昭和57年、国鉄のポスターに上原謙と高峰三枝子を起用してから「フルームーンの宿」として一躍有名になった。

 名湯「法師の湯」は混浴、お湯はぬるめ。大きな湯船を仕切っている丸太の上に足をのせ、窓から見える雪景色を眺めるのは至福の時間だが、今年は雪が少なく、宿を囲む山々にも黒い地肌がそこここに見える。

 前回きたときは、かわいい若い娘さんがいたのだが、今回は、むくつけき野郎ばかり。仕方なく、目をつぶって湯に浸かること1時間。体がふやけてしまいそうだが、極楽極楽。