8月22日(金) | 元木昌彦の「編集者の学校」

元木昌彦の「編集者の学校」

「FRIDAY」「週刊現代」「オーマイニュース」など数々の編集長を歴任
政治家から芸能人まで、その人脈の広さ深さは、元木昌彦ならでは
そんなベテラン編集者の日常を描きながら、次代のメディアのありようを問いただす

 競馬の打ち合わせで、ライターの白石義行さん来る。

 競馬談義はいつでも終わりがない。昔は、馬七人三といわれて、騎手の力はそれほど評価されなかったが、いまは、六四、または、五五ぐらい、騎手の力があるのではないか。武豊は、関西では強いが、関東に遠征してくるとなぜかあまり勝てないのは、関東の騎手たちの意地と、どうも、コース取りがイマイチ上手くないからだ。

 いま一番乗れているのは、関東では内田、松岡、関西では、岩田、安藤勝。藤田もいいね。若いけど、三浦皇成(18)はよくなるなど、留まるところを知らない。

 夜、中野新橋の割烹「てっぽう」へ行く。ここは二子山部屋(現貴乃花部屋)が近いこともあって、若貴もよく呑みに来ていたそうだ。若貴全盛時代は、私が編集長をしていた「週刊現代」や「フライデー」のカメラマンや記者たちも、張り込みの合間に、ここへ寄って酒を呑んでいた。

 この日も、「週刊現代」のベテラン記者・中里憲保さんが奥の座敷で取材をしていた。

 酒よし料理よし、おまけに還暦だというのに若くて気っ風のいい大将がまたいい。ゆるゆると酔っていく。