最近、不妊症の原因の中で、男性不妊が増えているということが取り上げられるようになりました。
男性不妊の中で、特に『精子の数の減少』が特に問題になっています。
WHOの基準でも、正常濃度値が引き下げられたように、これは世界的な問題とも言えますが、その原因として、ダイオキシンといった環境ホルモンの影響や、食生活の変化などが指摘されています。

その中で、先日「人工甘味料が精子数を減少させる」という記事を見かけました。
人工甘味料は多くの食品の中に入っていますが、特に「ノンカロリー」や「ノンシュガー」をうたう食品の甘み付けに使われています。
この件に関しては反論もあるようで、人工甘味料は「体内で通常の食品にも含まれる成分に代謝されるので特に危険はない」という記事もありましたが、大部分の記事は人工甘味料の危険性を訴えるものでした。

個人的に感じることですが、昔に比べると「個人の精子所見の変動が以前より大きい」ような気がしています。精子所見は禁欲期間などにも影響を受けるので、射精の都度、所見は変わるものですが、問題なかった男性の精子が突然悪くなったり、ということが以前より多くなったように思います。

人工甘味料は、砂糖の100-200倍の甘さを持ち、少量でも砂糖と同等の甘さを得ることができるため、ダイエットに用いられることが多くあります。
ダイエットは摂取カロリーを減らすことが大切ですが、人工甘味料を使ってカロリーを減らしても、その甘さにインスリンが反応して細胞内に糖を取り込んでしまうという報告もありますので、それほどダイエットにならない可能性もあります。

まだ検証の余地のある話ではありますが、気づかないうちに有害なものを体内に取り入れている可能性もありますので、偏った嗜好品の摂取には注意した方がいいのかもしれません。