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今月、産婦人科専門医の更新の時期となり、無事、更新の手続きが済みました。

 

専門医は5年ごとに更新が必要で、前回更新した2019年4月から来年2024年3月末までが一区切りで、今回の更新で2029年までの認定期間となります。

 

5年というと結構長く、実は「来年が更新の手続きの時期かな」と漠然と思っていたところに、更新手続きの通知が届いたので、一瞬血の気が引きました。

というのは、専門医を更新するには、一定回数の学会参加やその中の規定の講習を受けている必要があり、その基準を満たしているかどうかを意識していなかったからです。

 

調べてみると、余裕で基準はクリアしていたのですが、この3年間はコロナ禍ということで学会がほぼすべてWebで行われてきており、学会に参加してきたという感覚が薄かったことがありました。

更新の1年前くらいに、基準を満たしていないことに気づいている場合は、残りの1年で小さな学会も含め参加を重ねれば挽回できるのですが、この時点で満たしていなければ、もう学会はありません。

 

大学病院や市中病院に勤務している時は、周りのドクターの中に更新を迎える人がいたり、積極的に学会参加や発表を促されるので、こういったことで焦ることはありませんでしたが、開業して日々忙しくしていると、気が付くと学会が過ぎてしまっていたりということがあります。

もしかしたら、他の開業医の先生の中にも、同様のことがあるかもしれません。

 

5年前の専門医の更新の時、ちょうど専門医の管轄が変わる時期にあたり、それまでは日本産科婦人科学会といった各学会が認定していた専門医が、日本専門医機構という機関に集約されることになりました。

それによって、この数年は、学会専門医と機構専門医というふたつの言い方が混在している状態にありましたが、今後は機構専門医だけとなります。

僕は、前回の更新の時に、学会専門医と機構専門医の両方の審査を通しており、この5年間は機構専門医の更新基準も意識の中にあったことで、自然に基準を満たしていましたが、専門医の更新という基本的なことを意識できていなかったことは自分の反省点です。

 

とはいえ、2019年6月に開業してからもうすぐ丸4年、途中3年間はコロナ禍にあり、日々考えることも多い期間でした。学会自体が開催を危ぶまれたり、中止になったり、いろいろと混乱もありました。

1年前はまだコロナ禍の中にいたことを考えると、今年に入って、急速に元の生活に戻りつつあることを感じます。

 

ここをひとつの節目として、学会や専門医のことだけでなく、あらたな気持ちで診療に取り組んでいきたいと思います。