「価値あるもの」とは”真の愛”のこと...(乃木坂46『価値あるもの』MV感想) | 超絶メタアナリシス

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☆☆☆ 都心(台東区)在住です ☆☆☆

昨日のお昼に乃木坂46『価値あるもの』のMVが公開されました。

 

グリーンバックの前で踊るメンバーたちに世界各地(宇宙含む)の映像を合成した楽しい和気あいあい風の作品に仕上がっています。

 

サムネも、20世紀のSF特撮もののような感じ...

 

 

 

 

 

しかし、私は、歌詞が語るメッセージ性とこの映像作品の中身とはアンマッチだなと思いました。

 

なぜなら、歌詞が”真の愛”(本物の愛)ドキドキの尊さを語っている一方で、MVのほうは明るく楽しく面白くがテーマ、みたいになっているからです...

 

『価値あるもの』の歌詞

↓↓↓

 

 

私は、MV公開を機に、あらためて歌詞を読み直してみました。

 

歌詞の中で大事なところを抜粋すると、

♪一方的に想うことが 価値ある愛...

見返り求めるよりも、誰も知らない片想いでずっといさせてくれ

♪君が誰か好きになっても僕は揺らがない。だって周りの雑音は関係ないから...

♪ずっと僕が好きでいれば、告白なんかしちゃうよりも永遠だってわかったのさ

♪もしも君が幸せなら 僕はそれが一番嬉しい...

 

これらが語ることとしては、

「見返りを求めない愛こそが価値ある愛であり、少々のことでは揺らがないずっと続く強固な(=永遠の)愛」である、

ということ。

 

要するに、”真の愛(本物の愛)”とは、ギブアンドテイクの関係ではなくて、相手に対する”献身”を基礎とするということです。

 

これは、キリスト教の教義の核心部分でもある...

 

またしてもキリスト教かはてなマークと思われる読者さんがいるかもしれませんが、「♪君が誰か好きになっても僕は揺らがない」のところは、新約聖書のコリントの人々への第一の手紙の中にある、「愛はねたまず、高ぶらず、誇らない」(13章4節)に通じますし、「♪見返り求めるよりも」のところは、同じく「自分の利益を求めず、怒らず...」(同13章5節)に通じます。

また、偉大な神学者であり大哲学者でもあるトマス・アクィナスの言わんとするところを引くなら、「愛するということは、単に誰かと情緒的に密着した在り方に入っていくということではない。そうではなく、相手が「善」を獲得すること、相手が人間として善い在り方をすることを、私が意志するということなのである。」(『トマス・アクィナス』山本芳久著、岩波新書)

 

 

 

要するに、キリスト教でいう”愛”とは、単に好きだとか、いとしいだとか、恋しいだとかではない...

 

また、隣人愛とはまわりの人に対する単なる親切というわけでもない...

 

”恋”だとか”親切”だとか、そんなちっぽけなものではない...

 

”愛”とは、相手の精神を”善”の方向に向け、そうすることで、相手の真の幸福を願い、そうなるように実行すること。

 

よって、時には”愛のムチ”も必要になるような教育的・実践的な行動,言動のこと、なのです。

 

したがって、愛する相手が自分以外の誰か別の人を好きになったとしても、そんなことでは「揺らがない」(というより、関係ない)のです。

 

つまりこの歌詞

♪君が誰か好きになっても僕は揺らがない。だって周りの雑音は関係ないから...

 

ここの部分を通じて、秋元康氏は、応援するアイドルが恋愛をしたからといってそれを非難し叩く(バッシングする)ようではそれは本物の応援(本物の愛)ではないのだと言っているようにも思います。

 

最近の例をあげると、恋愛ネタが週刊誌で暴露されてしまった星野みなみちゃんだったり、過去の荒れた言動がSNSや同じく週刊誌で暴かれてしまった中西アルノちゃんを単に乃木坂から排除しようとしたりするのは、本物の応援(本物の愛)ではない...

 

相手の真の幸福を願うなら、恋愛なら応援して当然だし、道を踏み外したなら、改心し更生するような歩みを願うのが当然だろうと...

 

そういうことを言っているような気がします。


歌詞はいっけん、片想いの恋愛の歌のように思えるけれど、表面的にはそうでも、実はこういったような深いメッセージ性を擁しているように思います。

 

 

 

さて、今日は、このMVにも出ている遠藤さくらちゃん主演のドラマ、『もしイケ』がありますね。

 

第9話ですが、全10話なので今日がラス前で、いよいよ佳境に入っていきます。

 

公式アカウントでは、なんとビックリマーク 遠藤さくらちゃん演じる桜井カンナちゃんがクラスメートの男子(池田君)の家にお邪魔するびっくりとなっています...

 

 

!? これってはてなマークはてなマークはてなマーク

2人の仲は〇×■△になったってこと!!

 

今夜は面白くなりそうだ爆  笑

 

 

 

 

 

 

P.S.

アンダー曲のセンターはでんちゃんこと佐藤楓ベル

 

 

『届かなくたって・・・』の音源解禁と歌詞がまた楽しみ....

照れ照れ照れ

 

秋元康氏は、「歌うアーティストを念頭に置いて書いている」、「“誰が歌うのか”、“誰の口が発する言葉なのか”、“誰が語る物語なのか“がとても重要なのです」(自選歌詞集『こんな美しい月の夜を君は知らない』)、と言ってますからね。

 

私の予想では、「届かない」を、”選抜に届かない”という意味と、佐藤楓ちゃんがよく出ているテレビ番組でチャレンジしている体育会系の競技での”ゴールやクリヤーに届かない”という意味の、2つの意味を掛けているような歌詞なのでははてなマークです...