女性アイドルにとって大事な、もうひとつのファミリー... | 超絶メタアナリシス

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☆☆☆ 都心(台東区)在住です ☆☆☆

昨日、『ラジオ番組表』最新号(2018年春号)を読みました。

 

 


巻末に欅坂特集が載っていまして、菅井友香レギュラー出演『レコメン』,小池美波レギュラー出演『ザ・ヒットスタジオ』,土生瑞穂レギュラー出演『ちょこっとやってまーす』,平手友梨奈出演『SCHOOL OF LOCK』の記事が組まれていました。その他、こち星とゆうぱらについても触れられていました。

菅井,小池,土生の3人については、番組出演者との暖かい人間関係がつづられているのが印象的でした。

平手ちゃんについては第三者的な視点でSOLの状況が記載されていただけでしたが、「平手の元気な姿を確認出来る貴重な番組」とか、「『元気そうでなにより!』という安心感を与えてくれる」と書かれていました。

 


これはつまり、平手ちゃんもまた番組出演者と暖かい人間関係を築けていることを示しているわけで、登場直前にとおやま校長がいつもテンション高めに「平手ちゃん、登校!」と紹介しますし、とおやま校長がスタジオの中に入っていって直接的に接しようとするシーンもときどき放送されています。

いかに、とおやま校長はじめ、SOLの関係者にかわいがられているか、ということですね。

つまり、彼女らにとって、各ラジオ番組の場は、単なる外仕事ではなく、”ファミリー”に囲まれる場なんです。

たとえば、レコメンは、”レコメン・ファミリー”として有名で、乃木坂の堀ちゃんもレコメンファミリーの一員として、パーソナリティのオテンキのりさんから親しくされています。

乃木坂といえば、衛藤美彩がかつてレギュラー(今は名誉アシスタントという肩書)だった『開運音楽堂』(ラジオじゃなくテレビですが)は、開運ファミリーとして親密な人間関係を結んできたことで有名で、番組関係者は神宮はじめライブにも行くし、お花も贈るという関係です...

 

 

他にも、乃木坂メンバーを暖かく囲んで育ててきた、”金つぶファミリー”や、”沈金ファミリー”などがあります。

 

まだ人間形成途上の若い女性アイドルにとって、こういう場は非常に重要だと思います。

運営スタッフではない外部の大人、それも人生経験を積んだ精神的に成熟した大人との人間関係を築く中で、いろんな学びや気づきを得、気分転換にもなり、また気持ちがほっとする場にもなり、ときには精神的な駆け込み寺であるかもしれない...

 

将来、芸能界を続けていく場合でも、貴重な人間関係の築きの場ともなる...

 

単なるトーク力の鍛錬の場以上だと言えるでしょう。

 

そもそも、”トーク力”って、何でしょう?

 

それは、家族や親しい友人・知人といった近い関係とは異なる、少し距離を置いた関係にある人と会話をする能力のことです。

 

なぜなら、しゃべらないメンバーとして有名な欅坂46の渡辺梨加は、家族とはもちろん、メンバーとはよくしゃべっているそうですから。

 

そして、少し距離を置いた関係にある人と会話をうまくするために必要なのは、会話の技術以前に、”人間力”と”人間関係形成力”ではないでしょうか?

 

そうなんです...

 

つまり、”トーク”って、技術じゃないんですよね...

 

だから、ラジオ番組にいくら出たところで、トーク力の鍛錬なんかにゃならないんですよ。

 

その証拠が、『こち星』における渡辺梨加です。

 

あの渡辺梨加だって、『こち星』ではしゃべれてますからね!

 

まさに、『こち星』では昔から”しゃべる渡辺梨加”が、『欅って書けない』では相変わらずしゃべれないという事実が、ラジオ番組はトーク力の鍛錬の場ではないよという動かぬ証拠なわけです。

 

そして、この意味で『こち星』は少し残念な場所です...

 

結局、メンバーしか出ませんからねぇ...


もちろん、番組スタッフは周りにいるんでしょうが、放送シーンでからむのとからまないのとでは全然違います。

 

やっぱり、放送シーンというのは、芸能人にとって真剣勝負の場だからです。

 

4月15日の土田晃之『日曜のへそ』の中で欅のメンバーがサプライズ登場した際に土田さんから『こち星』へのゲスト出演の打診を受けましたが、その実現をきっかけに、できれば土田さんつながりで毎回外部のゲストをどんどん呼ぶようにした方がいいかもしれません。

 

開かれた人間関係は、良くも悪くも「人」としての幅を拡げます。


TOKIO山口氏が『Rの法則』で知り合った女子高生と事件を起こしたのは悪いほうの例ですが、悪い例だけを恐れて、アイドルを外部の人間と隔離するようなのは、逆によくないと私は考えます。

 

どこにも行き場所がないと、欅坂46の志田愛佳のように、もう故郷に行くしか選択肢が無いということにもなってしまう...

 

仕事としてしか接しなくても、週いち等、定期的に訪れるレギュラー番組への出演機会は、当人にとって、一種のファミリーに囲まれる場所。

 

しかし、志田愛佳には、レコメンファミリーも、開運ファミリーも、ともに無かった。

 

だから、彼女は、新潟のファミリーを目指してしまった...

 

そういうことだと思うんですよね...

 

だから、人を選んだうえで、芸能界やマスコミ関係各所と、どんな形でもいいから、どんどん接触度を増やしたほうがいいと私は思います。
 

「人」としての幅が広がると、それは芸の肥やしにもなる...

 

指原莉乃なんかは、タモリさんの番組(かつての『笑っていいとも』)によって、ずいぶんと幅が広がったのでは?

 

振りかえってみると、『笑っていいとも』のレギュラー → 『HaKaTa百貨店』のMC → AKB総選挙1位、が指原莉乃の出世コースでもあり、同時に、人間形成と成長コースでもあったように思います。

 

タモリさんはじめ、いいともファミリーとからんだことが彼女にとっての飛躍のきっかけでした。

 

小池美波なんか、いま、吉田照美氏によって、人間形成を裏から支援されているとも言えます...

 

この意味で大事なことは、共演者です...

 

放送時間帯の良し悪しや視聴率なんて、どうでもいいこと。

 

いかにいいご縁があるかどうか、ということが最重要ポイント。

 

結局、芸能界って、いい縁に恵まれるかどうかが成功/不成功を大きく左右するんだよなぁ...

 

結婚に、共演者さんに、プロデューサーに、監督さんに、アナウンサーさんにと...

 

全部、そう。

 

アイドル活動だけをいくら努力したところで、その成長にはおのずと限界があるとも言えます。