皆さん、こんにちは
多くのリクエストがございました...
KAWASAKI ZX-25R(SE) 2023-2024
こちらのチューニング開発を進めておりましたが、ようやく完成したのでリリースさせていただきます
本日から受付を開始いたしますので、皆様からのご相談やご依頼を心よりお待ちしております
旧モデルとの違い
皆様から一番気になるであろう、旧モデルとの違いですが...
現行モデル は 旧モデル(2021-2022年式)で存在した ECUによる電子スロットル・バルブの開度制限(※)が無いため、フルノーマルの状態でも 最高出力48 [PS] を達成しております。
※旧モデルには 13,000rpmを境にアクセル全開時に電子スロットル・バルブが徐々に閉じていく出力制限がございました
旧モデル:電子スロットル開度制限により13,000rpmを境にトルクが減退していく様子
旧モデルで 最高出力45 [PS] に制限されていた時と比べると、フルノーマル同士では性能アップしたことになります。
また、エンジンの諸元にも変更が加わっており、特出すべき点は 圧縮比が 11.5:1 から 12.5:1 に引き上げられたことです。
圧縮比が1.0 引き上げられたので、当然エンジン性能に与える影響も多いはず。実際に乗っても 旧モデルと比較して 低中速のトルク向上を強く感じることが出来ました。
旧モデルで少し不足を感じていた低中速トルクを太らせながらも 最高出力 48 [PS] を維持していることにメーカーさんの企業努力を感じます。
そして何よりレギュラーガソリン据え置きなのも嬉しいですね
また、ファンネル形状も新旧で異なっております。
旧モデル:エアクリーナーボックス
新モデル:エアクリーナーボックス
旧モデルは内径が絞られておりましたが、現行モデルは内径がスロットルボディと同じになりました。
これだけ見ても、なんとなく性能の違いを感じちゃいますよね。。。
旧モデル:エアーファンネル交換・比較の様子
なので、現行モデルでファンネルを社外品に交換するという必要性は減るかと思います
ちなみにですが、2番3番ファンネルも背が高くなりました。逆に1番4番はエアクリーナーボックスの面に合わせられています。
※エアインテークダクトについては新旧で形状変更等は無く、旧モデル同様、入り口と出口でダクト口径が絞られています
新しい排ガス規制に合わせてマフラーも大きく形状が変わり、ZX-4Rとほぼ同じ形状となりました
左側: 現行ZX-25R 右側:ZX-4R
左側: 現行ZX-25R 右側:ZX-4R
下側: 現行ZX-25R 上側:ZX-4R
こうして並べると見わけがつかないくらい似てますね
逆に旧モデルはショート管でしたので、見た目的には大分変りました
以上、ざっくりのご案内でしたが、ECU、エンジン、ファンネル、マフラー と結構違いがありますので、旧モデルとは全く別物といっても過言ではありません。
これらの違いが性能面に大きな影響を与えていると考えて間違いありません。
そのため、過去に積み上げてきた 4シリンダー独立燃調データ などはすべて使えないため、1から製作する必要が生じました。
チューニング開発の方針
フルノーマルからここまで完成度が高いとなると、チューニングに求められることとしては、
さらに常用トルクを増やすこと
さらに乗りやすくすること
そして各種マフラーに適合させること
おのずとチューニングのベクトルは決まっていきます。
ZX-4Rシリーズも 純正状態で 最高出力 80[PS] のフルパワー仕様でしたので、上記を念頭に開発を進めたため、同じコンセプトで開発を進めることとしました
もちろん、つい最近に公開した ZX-4R アップデート開発の内容 もすべて取り込みましたので、パフォーマンス優先 にも 燃費優先 にも 触れる、乗ってて楽しさが増えるようなチューニングを設計しております
4シリンダー独立燃調もZX-4Rと同じようなラインナップで展開を行います
幸い、殆どのマフラーが ZX-4R/25Rで基本構造が同じ(政府認証品はO2センサーの数が異なる)ため、うちが所有するマフラーを利用して、一気に4シリンダー独立燃調のデータ製作が進みました
純正マフラー & スリップオンマフラー
◆横軸 - 電子スロットル開度 [%]
◆縦軸 - エンジン回転数 [RPM]
◆赤色に近いほど 空燃比が薄い、緑色に近いほど 空燃比が濃い を表します
※パフォーマンスを優先した空燃比と比較した場合の評価
BEET JAPAN 政府認証 フルエキゾーストチタンマフラー
◆横軸 - 電子スロットル開度 [%]
◆縦軸 - エンジン回転数 [RPM]
◆赤色に近いほど 空燃比が薄い、緑色に近いほど 空燃比が濃い を表します
※パフォーマンスを優先した空燃比と比較した場合の評価
BEET JAPAN レーシングフルエキゾーストマフラー
◆横軸 - 電子スロットル開度 [%]
◆縦軸 - エンジン回転数 [RPM]
◆赤色に近いほど 空燃比が薄い、緑色に近いほど 空燃比が濃い を表します
※パフォーマンスを優先した空燃比と比較した場合の評価
TRICKSTAR レーシングフルエキゾーストマフラーIKAZUCHI
◆横軸 - 電子スロットル開度 [%]
◆縦軸 - エンジン回転数 [RPM]
◆赤色に近いほど 空燃比が薄い、緑色に近いほど 空燃比が濃い を表します
※パフォーマンスを優先した空燃比と比較した場合の評価
マフラーごとに、弊社が測定した4シリンダー空燃比分布を公開します。
エンジン低回転域(上側)エンジン高回転域(下側)スロットル低開度域(左側)スロットル高回転域(右側)のXY領域に色温度で薄い・濃いを示しております。
ご覧いただいた通り、どのマフラーでも赤色(薄い)領域が目立っております。最近の車両は燃料を絞っているため、常用域のトルクが抑えられているのです。
ですので、常用域でトルクを上げたい。力強くしたい。となると、燃料マップ調整(燃調)が一番効果が高いです。
弊社は燃調と言われる作業の中で一番高度な4シリンダー独立燃調を実施することにより、各シリンダーの空燃比の数値やバラつきを最適化し、常用域のトルクやエンジン回転のスムーズさを大きく向上させることに力を入れております。
※ただし、ピーク馬力に関してはもともと適正値であることから、ピーク馬力は変化しません。
常用域で力が無いな...。もう少しトルクを出したい。
というお悩みにはオプションメニューの燃料マップ調整(MotoJPオリジナルマップ)をご検討ください
ZX-25R(SE) 2023-2024 チューニング内容
ZX-4Rシリーズ同様、パフォーマンス優先モード、燃費優先モードを分けて設定させていただきました。詳しくは下記をご覧ください。
■SPORTSモード 乗車性やトルク向上を最優先モード
■ROADモード 純正ROADに近い特性・燃費優先モード
■RAINモード 純正RAINに近い特性・燃費優先モード
■ 電子スロットル開度マップ 調整 ■
[SPORTS] 最適化 [ROAD / RAIN] 変更無し
[RIDER] [F] 最適化 [L] 変更無し
■ アクセルオフ時の燃料カット 調整 ■
[SPORTS] ドンツキ・エンブレ軽減 [ROAD / RAIN] 変更無し
[RIDER] [F] ドンツキ・エンブレ軽減 [L] 変更無し
■ラジエター冷却ファン温度 変更(100℃/97℃ → 95℃/90℃)■
■クイックシフター<UP側>(最適化)■
★ ライディングモード切替時の △/▽ ボタン長押し時間を短縮します
■ 燃料マップ 調整 ■ オプション
[SPORTS] MotoJPオリジナルマップ [ROAD / RAIN] 変更無し
[RIDER] [F] MotoJPオリジナルマップ [L] 変更無し
■アフターファイア 調整 ■ オプション
前述のご説明通り、既にフルパワー仕様ですので、残念ながら、現行モデルはチューニングだけでピーク馬力を向上させることが出来ません。
しかし、各種マップ調整により常用域のトルクや乗車性向上が大きく見込まれます。
また、上記の通り、ZX-4Rで実施済みの最新チューニング(燃費優先モード切り替え等)や4シリンダー独立燃調データが含まれた内容で施工可能ですので、チューニングに興味がございましたら、まずは弊社までお気軽にご相談ください
皆様からのご相談やご依頼を心よりお待ちしております
クローズドコース専用チューニングについて
ZX-25Rシリーズのサーキット専用車両につきましては、全日本ロード選手権に参戦されているOVERLAP様と共同開発しており、すべて OVERLAP様経由のご依頼で受付とさせていただきます。
新型ZX-25Rにおけるクローズドコース専用仕様につきましては、スプリントレース向けマップと耐久レース向けマップをマップ切り替えで可能な仕様としております。
※耐久レース向けマップはスプリントレース向けマップに比べてターゲット空燃比が薄めに設定されております
また、サーキット利用では過介入となるトラクションコントロールをすべてのモードで無効化しております。
※すべてのモードで画面上に[OFF]KTRCと表示されます
SPORTSモード:スプリントレース仕様(エンブレ弱め)
ROADモード:スプリントレース仕様(エンブレ強め)
RAINモード:耐久レース仕様(エンブレ強め)
レーサー化に向けて必要な、O2センサー、AI(エアインダクション)、EVAP(チャコールキャニスター)など各種センサー・デバイスを撤去時のエラーコード無効化もクローズドコース専用車両に限り実施可能です。
ZX-25Rでレーサー車両製作やこれからレースを始めたいというお客様は OVERLAP様にお気軽にご相談ください
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ECU Tuning, Performance Parts
株式会社MotoJP
〒245-0064 神奈川県横浜市戸塚区影取町1771-2
Tel: 045-392-3308 Fax: 045-392-3306
営業時間:10:00 - 18:00 (休憩12:00-13:00)
定休日: 火・水曜日
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