ロサンゼルスからデイトナビーチまで

　普段、まともなお休みがないので、夏休みはゴージャスに2週間貰えるというのが今の職場のイイところ。2004年の初夏、とりあえずバイクでどこかに行くぞ！というのがまずは大前提で、2週間でドコからドコまで行けるだろうかと考えた。その頃は前年と前々年既にオーストラリアを少しばかりと、ニュージーランドをほぼ一周バイクで走破していたので少しは海外でのバイク旅は自信があった。・・・やっぱアメリカかな。アメリカはハーレーの故郷。ハーレーに乗っていれば、いつかはハーレーでアメリカを走ってみたいというのはバイク乗りなら誰しも考えるだろう。でも憧れるがゆえに、そこを走ってしまったらもう最後のような気がして、少し敬遠していたように思う。色々考えた挙句、結局はアメリカに決定。しかも2週間あれば横断できるだろうという甘い考えにてとりあえずスタートとゴールは決まった。・・・ロサンゼルスからデイトナビーチまで！

いつも海外のバイク旅行の際にお世話になっているのが『BANZAI TOUR 』さん。ここに連絡して滞在中のバイクの手配やら航空チケットやら御願いしている。僕みたいに個人でレンタルを御願いするほか、団体で海外バイクツアーの企画もたくさんやられていて、ホームページにはアメリカの名所のツアー企画がずらり。何日間でドコをどんな風に回るとか具体的な道筋や見所なんかも細かく書かれており、大変に参考になったというかハッキリ言ってパクリました（汗）。すなわち、このスタートとゴールの道中、とんでもなく道筋から離れていては無理だけれど、ちょっと寄り道していけば色々なツアーのイイとこどりで楽しめちゃうなあと思った訳なのです。具体的には、ロスを出発してグランドキャニオン・モニュメントバレーを通り、ところどころルート６６の名所を走って、エルパソからメキシコとの国境をお散歩して、ホワイトサンズ国立公園で遊んで、テキサス州を横切りニューオリンズでバカ騒ぎして最後はバイクウィークで有名なデイトナビーチでゴール！・・・まあ途中の寄り道で時間がかかり過ぎて間に合わなくなりそうなら、後半は何も見ずにひたすら走ってゴールすればいいか、みたいな感じであっさり計画は決定した。まずはバイクの手配を御願いする。前もって予約しておくのはゴールした日の夜に泊まるホテルの予約のみ。どんだけいい加減な旅の計画でもこれだけはいつもちゃんとしている。いくら旅でボロボロに疲れても、最後は豪華なホテルでキレイさっぱりして帰国する。こうすることで、旅のすべてがいい思い出・経験になるような気がするんだなあ。道中の宿泊は気に入った所のモーテルを転々と。今日はここが気に入ったから走るのは早めに切り上げてここに泊まろう。その代わり明日はその分頑張ろう・・・みたいな適当さがこの旅のポイントだと思う。さて次はいよいよ今回の旅の本題へと続く。

はじめに

　バイクが大好きだ。気持ちよく走っていると、体の中に溜まったイヤなことが風で洗い流されていく感じがするし、きれいな景色に囲まれてまっすぐな道の上を走っていると心の底から笑いがこみ上げてきて、嬉しさで『わーーっ！』と叫び声をあげたくなる。仕事で行き詰った時や壁にぶち当たって前に進めてないと感じている時、それでもバイクは自分を前に進めてくれるし、生きている実感を与えてくれる。バイクの中でも自分にとってハーレーは特別な存在だ。ハーレーが好きで、ハーレーに乗っていたら、ハーレーの生まれ故郷であるアメリカをハーレーで走ってみたくなった。そして気付けばアメリカを3度、横断・縦断・斜断していた。旅の思い出の写真は数知れず・・・。でもつい忙しくてろくに整理もせずハードディスクにしまいっ放し状態。せっかくなので、このブログの立ち上げを機に興味のある方にも旅の記録を見ていただこうと思ったのと、現在所有しているハーレーのの改造の履歴を記録に残すべく、本日より『I LOVE HARLEY』スタートです！！