I LOVE HARLEY -62ページ目

恐怖のハイウェイ

 ロスで借りたロードキングの動画をほんの少し。


 アメリカは車社会なので道路がとても発達している。日本で言う高速道路がハイウェイで、その中でも州と州の間を結ぶような大きいハイウェイがインターステートハイウェイだ。今回僕が横断でかなりの部分走ったのがインターステートハイウェイ10号線で、最初の頃普通の道路からインターステートに向かうとき、『インターステート10号線へはどっちの方向ですか?』と聞くと、現地のひとが『アイテンならあっちへ何マイルでぶつかるよ』という具合に言うので、・・・アイテンって何なんだ?ってな具合でさっぱり分からなかったけど、それはアイテン=I-10で、インターステートの頭文字のIの次に道路の番号を言っていたというわけ。ちなみにアメリカを横に走るインターステートは一番南がI-10で北がI-90、間は20,30,40っていう感じで横切っていて、縦に走るインターステートは西端の縦断道路がI-5で東端がI-95で間が15,25ってな感じで大体均等に走っている。だからI-55ならアメリカの真ん中を縦断する道路だなってすぐイメージがつきやすい。























 ロスの市内から撮ったハイウェイの一部。街中を走っているとハイウェイに合流する道への表示看板がいくつもある。ハイウェイは東西もしくは南北に走っているので、西方向へ向かうI-10に乗りたければ、『I-10west』と書かれた看板を頼りにしていけば、ハイウェイに合流できる。

 そしてロスの郊外でしばし慣らし運転をした後、いよいよハイウェイに向かった。地図をよーく頭に入れて何号線を北に走って、何号線にぶつかったら乗り換えて何号線を東に・・・というようにイメージはバッチリだった、はずなのだが・・・現実はそうはいかなかった。ハイウェイへの乗り口は日本の高速道路と同じ感じ。ただタダなので料金所やゲートみたいのが無い。一般道からカーブの道を上がっていき、ハイウェイへと合流する。・・・ハイウェイに上がってみて驚いた、というかびびった。下とはまるで別世界だった。いきなり8車線ぐらいのでかい道路の全車線をびっちり140キロぐらいで車が走っている。車同士がどんどん交差して割り込み、ぶつかるスレスレな感じで車線を入れ替えていく。日本から初めて来ていきなりロサンゼルスのハイウェイに乗ったわけで、面食らうのも当然だったわけだけど、想像をはるかに超えていた。最初の10キロくらいは頭の中真っ白で、ただただハンドル握って震えながら同じ車線を走るのが精一杯だった。当然、目的の場所へ行くにはどんどん車線を移動していかないといけない。何マイル先に行くと何号線のジャンクションがあります、とかこのレーンはどこそこにつながっていますとか、目の前をどんどん看板が通り過ぎていく。10キロ走った後、ようやく雰囲気に慣れてきた、というか何か神経が吹っ切れたようだ。冷静に考えられるようになれたのでようやく次の行動に移れた。『よし、まずハイウェイを降りよう。目的地とは全く違う方向に進んでる。』
























 ハイウェイを降りて、広い駐車場を見つけてまずは一息つく・・・というかため息。『怖いよー、えらいとこに来てしまった。』また地図を何度も見直し正確な道順を頭に叩き込む。でもまたハイウェイに立ち向かうまで、しばらく時間がかかった。

SUNDANCEのマフラー

 結局のところ、一年近くノーマルのまま走りついに念願のSUNDANCE のマフラーを手に入れることになった。『ローライダーヘッダースエグゾーストシステム』という名のマフラーは、ずばり初代ローライダーについている2in1のマフラースタイルで、しかも性能や質感が抜群!そして値段も・・・。






















 音は音量的には多分かなりおとなしい方の部類に入ると思う。音色的には吹かした時には抜けのいいバッフーンっという?感じの爆発音で、アイドリングでは時折なんとも言えない『ポワン』という可愛い?メロディ的な音の混じった鼓音。正直な話、音色でいうと同じSUNDANCEでもボマーの方が小気味良く歯切れ良い重低音ていう感じで個人的には好きだ。でも造形美は圧倒的にこっちが好みだから仕方ない・・・。





















 夜間撮影の写真なので分かりづらいが、エキパイの部分のステンレスが微妙に色調が違っていてこれがまたいい色!マフラーエンドは楽々ゲンコツが入るサイズ。




ローライダー事始め

 ハーレーを所有している人達は皆それぞれにこだわりを持っていると思う。車種はもちろん、年式や改造の路線だってそうだ。“心臓”であるエンジンにこだわりを持つ人もいる。はっきりいってショベルヘッドやナックルヘッドとか旧いエンジンにはすごく憧れる。その造形美や味のある強烈なフィーリングはもちろんだが、その希少性や扱いの困難さを考えるとそのオーナーにも畏敬の念を抱かずにはいられない。ただ自分がこれから一生乗り続ける一台を決めるという時にまず考えたのは、“まっさらな新車が欲しい”ということ。20年、30年と大切に乗り続けて一緒に良い年を重ねていけるような関係をハーレーと持ちたかったからだ。僕がハーレーを初めて手にしたのは2001年。だから僕の所有するハーレーは2001年モデル。























 2001FXDL(ローライダー) なぜローライダーなのか?自分でも不思議なのは、イメージで“あの日見た、近所のかっこいいおじさん・お兄ちゃんの乗ってたかっこいいバイク” 具体的には初代ローライダー。よくよく考えると、今までの環境ではそんなもの目にしてるはずがないのに、イメージだけはすごくハッキリとあるのだ。今でもその届かないかっこよさを追いかけているような気がする。























 パープル×シルバーのツートンカラー。ツートンを選んだのはソリッドカラーと違って、その年にしかないパターンであることが多いから。世界に一つだけのペイントだってカスタムだとは思う。でも個人的にはペイントはオリジナルのまま保っていたい。塗装が年を経てさらに味わいが増してくればいいなあと思っている。























ノーマルのマフラーはものすごい静かだった。ハーレーの大先輩に『すぐに改造しないでしばらくはノーマルで乗るんだよ』と言われた。意味は分かっていても、とにかくマフラーは早く替えたいと思った。結局サンダンスのマフラーが品薄で、かなりの期間ノーマルの状態で走ることになったのだが、今思えばあんな静かなハーレー、良く言えばまっさらなハーレーに乗れたことは新車で購入した者にしか味わえない特権であったわけだ。






























 ミカン型のでっかいウィンカーが好きだ。ハーレーに限らず、バイク乗りはみんなウィンカーをすぐに小さいものに取り替えるようだ。そんなんだから現行のハーレーのウィンカーはいつのまにか最初からビレットタイプの小さいものに変わってしまった。正直言ってこれよりいいと思ったものが現れればすぐに交換するだろう。でも未だにそんなウィンカーが現れない。だから今でもこの時のウィンカーのままである。























 2000年モデルと比べると、ハイウェイペグがオプションになったのと、フロントブレーキがダブルからシングルに変更になった。その分?値段が少し安くなったらしい。