鶴居村
釧路市の北西に位置し、国立公園である釧路湿原を望む鶴居村。
行ってまいりました。鶴に会うために・・・
野生の鶴が見れる場所というのはとても限られています。北海道では阿寒、釧路湿原、鶴居村など
気候や風土や地形はもちろんのこと、人々が繁殖や保護活動を熱心に行っている所でしか生きていけない
のです。実際、僕も長年北海道に住んでいながら野生の鶴を今まで一度も見たことがありませんでした。
当たり前のことですが、見たいものがあるのなら、見に行けば見れるんですよね。
今回、初めて鶴を見た時につくづく思いました、『なぜ今まで見に来なかったのだろう?』かと。
高低差が少ないため、ゆったりと蛇行して流れる釧路川の流域はまさに湿原の様相を呈しているのですが
釧路の郊外では全くもって鶴の気配は無く、不安な気持ちのまま走行し鶴居村へと入りました。
いきなりでした・・・
鶴だ~!、しかもいっぱいいる♪ みんな夢中で餌を食べています。 パッと見は大きな群れのように
見えるのですが、よーく観察しているとペアになって仲良くしている二匹がいます。たぶん、つがいなの
でしょう。鶴は一度夫婦になると死ぬまで添い遂げるといいます。
なんとなく歩く時の距離感も、つかず離れずといった調子で・・・
餌の食べ方まで・・・
ちょっと意識し過ぎ!?
毛づくろいまで! ・・・仲がいいですね♪ 新婚さんなのか、それとも長く連れ添った夫婦なのか
突然群れの一匹が高い声で鳴きました。するとそれに答えるように全員が鳴いて、羽ばたきをし始めました!
これが『鶴の一声?』
おかげで鶴の綺麗な羽を拝むことが出来ました!
美しくて思わず見とれてしまいました・・・改めてその大きさに驚きです。両羽を広げたら優に2m以上は
ありそうです。
空へ舞い上がる瞬間!!
鶴居村には至る所に『鶴』と名の付く場所があります。鶴に対する愛情が伝わってくるようです。
鶴もきっとそれが分かっているのでしょうね。凛とした美しさと同時に、守ってあげたくなるような儚さ
を感じながら、すっかり鶴の魅力に引き込まれてしまいました。今度は鶴の吐く息も白く凍えるような
寒い時期に、雪原の上で求愛のダンスを踊る鶴たちを是非とも見てみたいなぁと思いました。