マイ「個人的には、こんな対決イベントなんて超どうでもいいけど、今日来たのは別の理由があるの。ケイトに会いたかったのもあるけど、また別の理由」

 

僕「え、そうなの?どんな理由?」

 

マイ「それは、、、陽介さんのカッコいい所見たかったから〜♡」

 

僕「なんだよ、それ!」

 

マイ「今日は陽介さんのイベントみたいなモンなんでしょwそれを見に来た!」

 

僕「まぁ結果的にそうなるねw」

 

マイ「陽介さんの為に、あたし頑張るから!」

 

この言葉がマイちゃんの本心でない事は何となくわかっていました

ただ、どんな理由であれ来てくれた事が嬉しかったです。

 

マイ「今日はケイトがあたし以外にお客さん呼べた記念って事でオールコールしよう!」

 

僕「マジ!?」

 

マイ「やるつもりなかったけど、陽介さんにすすきの行ってほしいし!ケイトには首輪つけときたいけど」

 

僕「ワンワン」

 

マイ「よーしおいでほらほら。可愛いなぁ。」

 

完全に卓イチャです。

 

マイ「じゃあ今日はピンドンにしよう!」

僕「よっっしゃあああああ!!ピンドンだぁあああ!!マイマイ嬉しい好き好き!」

 

マイ「ちょっとは差が縮まるでしょ!あとこれでケイトはナンバー入った?」

僕「入ったよ!入ったよ!規定超えた!!本当ありがとう!!!!

 

※当時のドンペリの種類(呼称)と金額順

ドンペリ・プラチナ(プラチナ)120万

ドンペリ・ゴールド(ゴールド)90万

ドンペリ・ロゼ(ピンドン)60万

ドンペリ・エノテーク(エノテークor黒)35万

ドンペリ・ホワイト(ドン白)16万

 

※金額は当時価格(TAX込)

※まだP2とかはありませんでした

 

 

ナンバー入りのオールコール

 

ピンクのドンペリ様のおかげで、売上規定を超え念願のナンバー入りが出来ました。

マイちゃん2回目の来店で達成です。

 

本当に感謝です。

 

LEDでレインボーカラーに煌めくシャンパンスタンドに乗せられ、ヒヤッッッヒヤのキンキンのピンドンが卓に登場しました。

 

出会って1ヶ月くらいか。

ドンペリ白をすっ飛ばし、黒→ロゼと次々にぶっ込んでくれる女の子はなかなかいません。

 

ぶっこみのマイです。

 

いよいよシャンパンコール!!!

もちろんオールコール!!!

 

シャンコ隊「いーーよいしょーー!!!ケイトさんのNEWエース!!!こちらのスーパーレディよりー!なんと!なんと!ドンペリ!ドンペリ!ドンペリ!!!」

 

「・・・」

 

「ドーーーンペリロゼ1発!!いーーただきましたー!!!!!!!」

 

シャンコ「ぃぃいよいしょおおおおおおおおおーー!!!!!!わっしゃいわっしょいわっしょいわっしょい!!!!!!!!」

 

(いいね。素晴らしい。)

 

 

シャンコ隊「そんな姫から一言聞きたい!3.2.ワンダー!」

 

マイ「いやん♡恥ずかしい♡陽介さん好き♡あたしもすすきのに連れて行って♡」

 

シャンコ隊「かーーーわーーーいーーーいーーーーーーぜいぜいぜーーーい!!!!!あーーさーーくーーらーー!みーなーみーー!!」

 

(アホかこの人ら)

 

シャンコ隊「そんな陽介さんからも一言もらおう!3.2.ワンダー!」

 

陽介「ありがとう姫様!ただ、あなたをすすきのに連れて行くにはまだまだ足りません!!今負けてます!!もう一本もらってもいいですかーーー?!?!」

 

僕(おお!!!!!!これは願ってもないチャンス!!!さぁどうなる??)

 

マイ「それは嫌(真顔)」

 

陽介「だそうです!!マイクお返ししまーす!」

 

シャンコ隊「あ、はい、、い、、いよしょーー!!!最後にケイトさんから話を聞きたい!よろしく!3.2.ワンダー!」

 

(話を聞きたいってどういう事や)

 

僕「本日もありがとうございます!姫様に出会えて念願のナンバー入りが出来ました!!さっきみたいに真顔で断ったり掴み所のない、そんなあなたが大好きです!!ありがとうございまーす!」

 

(うん。なんか陽介さんの煽りに対して嫌そうだったし、ギャグいれた安全な答えだったな。)

 

僕がマイクを喋り終えた後、マイちゃんがシャンコメインにクイクイとマイクをちょうだいみたいな仕草をしました。

 

シャンコ隊「おおーっと、ここで姫様がもう一言何か言いたいようだ!!ではお願いしまーーす!3.2.ワンダー!」

 

(ん?!なんだ?!)

 

マイ「もう一本とか、そういうのはケイトから言われたかったのー!!陽介さんにやらせないでよ!!欲しいなら自分で言いなさい!!」

 

 

 

いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや

 

 

僕何も知りませんて!あの野郎(陽介さん)が酔っ払って勝手に言ったんだよ!!!!!

 

 

 

いや待てよ。この展開まさか!!

 

 

 

 

僕「あ、良かったらもう一本欲しいな〜。な〜んちゃって。たはは。」

 

マイ「・・・」

シャンコ隊「・・・」

 

僕「姫!もう一本ください!!!お願いします!!!」

 

マイ「可愛い!!もう一本持ってこーーーーーーーーい!!!!!

 

 

シャンコ隊「いいいいよいしょおおおおおーーーーーー!!!!!!!!」

 

 

 

"拝啓 陽介さん

ありがとうございます。あなたの謎のイキり煽りで、なぜかピンドン2発も入りました。

ここまで計算しておられたのですか?

後ほどお話伺います。"

 

 

 

シャンコ最前列で、ドヤ顔の陽介さん。

まるで「全て俺の作戦通り」みたいな雰囲気出してます。

 

あんたさっきちょっとヒヨってたよね?マイちゃんにカウンター喰らってヒヨってたよね?断られて恥ずかしそうだったよね?

 

 

マイちゃんは僕に煽られたかったようです。

僕はマイちゃんに対して、受け身全開のクソど素人ホストだったので、そういう男らしくない姿勢が気に食わなかったようです。これは後ほど叱られました。

 

また、2発目のピンドンがオーダーされた瞬間、ホールに立ってた内勤1号2号が「マジか!!!入った!!!ロゼ持ってこい!!!!ドンガラガッシャーーーン!!」と、音だけで何が起こってるのか分かるくらい焦り倒して、走ってピンドンを持って来たのを忘れもしません。あの声量インカムいらねーじゃん。

 

誰もが予想しなかった、マイちゃんのピンドン2発に店内は大盛り上がりです。

 

これで、相手チームと差はなくなった!!!

 

「あたしはアディショナルタイムの女」と言っていました。

 

陽介さんとガッチリ握手を交わすマイちゃん。

 

「あとは頑張って」と彼を送り出してました。

 

なんなんだこの人達。

 

 

イベント男「陽介」

 

まさかのピンドン2発を受け、感動です。

ナンバー入りどころか、初めての小計100万超えです。

 

僕「マイちゃん。本当ありがとう。やばいね」

 

マイ「恐れ入ったか」

 

僕「本当、恐れ入ります」

 

マイ「陽介さんに感謝だね」

 

僕「あ、うん!」

 

(なんでだよ。でもまぁそういう事になるか)

 

マイ「ケイトがナンバーに入る事は計画通り!」

 

見てるか、現役のホスト達よ。中にはこんな良いお客さんもいるんだぞ。

 

僕「マイちゃーーん!!ギューってしていい?」

マイ「ダメー!被りが見てるからダメー!」

 

といいながら、めちゃくちゃギューってしてきました。

結構長い時間ギューってして来たので、そろそろいいでしょと手を剥がそうすると、さっきより強い力でギューってやってきて離れようとしませんでした。

 

くっっっそ可愛いかった。

 

ゴリラみたいなヘルプ「マイちゃんさん、僕、被りに見えないように壁になるんで、続けてもらって大丈夫です」

 

マイ「君、場内入れていいよ」

 

ゴリラみたいなヘルプ「ありがとうございます。マイちゃんさん」

 

僕「今度、ラーメン奢るね」

 

ゴリラみたいなヘルプ「マイちゃんさんも一緒にいきましょう」

 

マイ「君とは行かない」

 

ゴリラみたいなヘルプ「了解です」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

23:30

 

♫♫♫(店内全消灯)

 

オールコールが入った模様です。

 

僕(!!!)

マイ「・・・」

 

シャンコ隊「いいいいよいしょおおお!!!スーパーオールコールタイムだ!!!何と!何と!何と!!!!!!」

 

 

(なんだ!誰だ!)

 

 

シャンコ隊「陽介さんのテーブルよりーーーーーーーーー!!!!!!! ルイ13世、1発いーーただきましたーー!!!!!!!!!!!

 

店内大盛り上がり!!!!!!!

陽介さん凄い!!!!!

1人で300万売り上げてる!!!!

 

シャンコ

かおりん「陽介がうるさいので、いれました。すすきの行けるといいね」

 

陽「ありがとうね。本当。いつも大事な時に支えてくれて、ホンマに愛してるよ」

 

(ホストだなー。愛してるけど、すすきのはいくんだなー)

 

長〜い、陽介さんのスピーチも終盤

 

陽「ケイトも頑張ってくれてるし、今日は絶対勝つぞ!」

 

シャンコ隊「ぃいいよいしょー!!!」

 

大盛り上がりのシャンコが終わり、なんか褒められ上機嫌で席に戻る僕。

 

内勤が慌ててやってきました。

 

内勤「ケイトさん、置きで!」

 

ちょっと待っててね、とマイちゃんに言って外します。

 

内勤「ケイト、被りの方LOだよ。戻って!」

僕「了解です」

 

さとみ「超遅い!最低!全然来ないし!」

 

僕「ごめんごめん!!」

 

冷酷ヘルプ「いやいや、ケイト君オールコールやってたじゃないですか。そりゃ帰ってこれないすよ。」

 

(まだいたんですね、あなた。)

 

さとみ「ねーなんで、そういう事言えるの?」

 

冷酷ヘルプ「僕はケイト君の味方です。さとみちゃんは可愛いけど、気持ちを伝えるのが下手ですね」

 

(この人は、怒ったらどうしようとか、そういう怖さがないのかな)

 

さとみ「本当、最低なヘルプw」

 

僕「ごめんねせっかく来てくれたのに。じゃ飲もう!」

 

冷酷ヘルプ「ケイト君。さとみちゃん寂しがってたので、これからはたまでいいので顔を見せに来てくださいね?」

 

(お、おばあちゃん?)

 

なんかやんかで、この冷酷ヘルプ。

凄腕だったのかもしれません。

この人の凄い所は全員に同じ対応が出来る所です。NGか好かれるか、完全2択です。

 

無事にLOを済ませ、すぐにマイちゃん卓へ移動。僕はこの時初めて被りの大変さを学びました。

 

さとみはブツクサ言ってましたが、そこは冷酷ヘルプ。"んな事言っても仕方ないだろう"と一言で片付け、ここは任せろと魂の直缶でさとみの気を引いてくれました。