どこも同じようなもんだという事を理解する
担当との序列が逆転してしまい、お客様から“客“になってしまった人は多いと思います。
立場が逆転してしまう現象は悔しい事だと思います。
お金使ってるのになぜ、こんな適当に扱われないといけないのか、、
自分だけがこんな思いをして、可哀想だ。
と考えてるかもしれません。
しかし事実として、大体のホストとお客さんはそんな関係です。
それはお金を使えば使うほどです。
隣の芝は青く見えるので、他所様の卓は幸せに映ってるかもしれませんが、どこもかしこも決して他には見せないドロドロした部分はありますよ。
過去、僕とマイちゃんの卓は「誰もが羨むお客さんとホストの関係」に見えたハズです。
理想的なお客さんです。
今考えても、あんなに素晴らしいお客さんはなかなかいません。本当に自慢のお客様でした。
けれど、現時点で僕とマイちゃんが繋がってないという事は、そこには終わりがあったのです。
つまり、何かしらの問題がどこのペアにも存在するという事です。
特にホストとお客さんの関係であれば尚更です。
例え、担当と結婚しようが、それまでのプロセスには我慢できない怒りも悲しみもあるでしょう。
双方共に良好な関係を保てるのなんて、せいぜい数ヶ月くらいです。
担当と切れた後、その数ヶ月をやたらと美化する人がいますがやめた方がいいです。
そもそも、ホストとの恋愛は普通の恋愛と全然違うジャンルになります。
混同するのは危険ですし、なぜ切れたのか理解しないと、同じ失敗を何度もする事になりますよ。
ホストでの失敗は損失が大きいので。
最大の敵は「もったいない精神」
担当との立場が逆転してしまう原因は、女の子側の「もったいない精神」が関係してます。
それは、今まで使ったお金、時間、そして“築き上げた関係性“に対して沸き起こるモノ(感情)です。
せっかくここまで関係性を築けたのだから、それを壊すのが”もったいない”と思うようになります。
その感情が邪魔をして、「担当の意味不明な嘘に付き合う」「終わりのない本営に病み続ける」「生活が職場と担当の店との往復になる」という状況に繋がっていきます。
担当には逆らえない、担当が間違っていても反論出来ない。
自分がワガママや痛い事を言ったらこの関係が終わる。だから、私が我慢する。
って思考ですよね。
ここで1つの結論をお伝えしますね。
その感情はホストに利用されています。
むしろ、そうなったらしめたもんです。
完全にホスト側の勝利です。
ホストが出会った当初、凄くマメで優しくて、話をたくさん聞いてくれて、店外も沢山してくれたその成果が出たって感じです。
“超依存“ですね。
ホスト側のゴールと言っても過言ではないです。そうなる為に、一生懸命頑張るのです。
ホストの「頑張る」はまさにその事を指します。
築き上げた関係性は、ホスト側の誘導です。
ホスト自身も誘導してる認識があるかは不明ですが、店の先輩のアドバイス・育成マニュアルは、事実先程述べた関係性へ女の子を持っていくような内容になっています。
人間は、環境が変わる事に対してはネガティブになるようです。
“今、目の前にいる担当”と会えなくなってしまったとしたら、それも環境の変化として捉える人も多いと思います。
ダラダラと長々と通ってしまうっていう問題はこの辺に関係してるかもしれないですね。
“切ってもいい客“と“切れちゃマズい客“がいる
もちろん両者います。
まず“切ってもいい客“とは、割に合わないお客さんです。
ホストそれぞれ色んな営業がありますが、割に合わない女の子は最終切ってもOKです。
割に合わないというのは、一概に基準があるわけではないですが、要は「メンタルや時間を削ってる分に対して使ってる額が少ない」お客さんです。
例えば、本営してほぼ毎日一緒にいるのに、自分のお客さんの中では全然使ってない子みたいなイメージです。
あとは、超高望み系・会話が成立しないタイプ・病み過ぎててこちらが参るタイプなど。
総じてグチャグチャめんどくさい女の子ですね。
切る切らないのジャッジをする時には、そういった部分を加味して、切っても問題ないって判断になります。
逆に“切れちゃマズい客“についてですが
結論から言えば、お金を使ってくれてる女の子は普通に切れちゃマズいです。
そりゃそうです。重要な収入源ですから。
なので太客からすると、担当にある程度のワガママやめんどくさい事を言ったとしても、大金払えば余裕でねじ伏せられます。
「このくらい使ってんだから黙れよ」って感じで。僕のお客さんにもワガママでウザイお客さんいましたが、かなり太かったので今は感謝しかないですよ。
そして単価自体は低くても「全く苦にならないお客さん」「可愛いお客さん」「楽しいお客さん」というのは切れちゃマズい部類に入ります。
この方々達は、普段の営業から楽しめるというのもポイントですが、そもそもホスト側も好意寄りの感情なので、色恋や本営への移行が非常にスムーズです。要は「未来のスターグループ(育て候補)」です。
逆転現象はなぜ起きるのか
切れたらマズい客No. 1は、もちろん「エース」です。
ホスト側が最も気を使う存在であり、他の誰よりも労力や時間を費やす存在でもあります。
そんなエースですが、最終的に
“大人しく、文句を言わず、せっせと大金を毎月使う”ようになっていく人がとても多いです。
もちろん人によって変わりはしますが、なぜか僕はこの手のエースを本当にたくさん見てきました。
自身の過去のエースは、キャラ濃いめですが、基本的にはこのパターンで最終落ち着いてました。
ただ現役時代最後のエースは、まっっっっっく逆のパターンでしたが。
話戻します。
なぜこうなってしまうのか。
1つの答えとして、”ホスト側がそのように誘導してる”というのは、間違いないです。
「大金を使ってる=かなりガッツリ信者化してる」
という可能性が高いので、出来るだけ文句を言わせずお金を使ってもらう方向に話を持っていきますよ。その方が楽ですから。
しかもそっちの方が、担当が喜ぶと分かれば、エース側もそっち寄りの思考(憧れ)になっていきます。
信者は担当の前では、トコトン良い女になりたいので、”担当が喜ぶ、分かってる女”を演じてくるようになります。ヘルプの前でも良客を演じてくれますので、キャスト側からも好かれたいとなってきます。
そもそもですがこの話は、エース限定ではなく”高額を使う女性”にはかなり当てはまるのではないでしょうか。
で、この感じは「無意識」です。変に計算されていなく、担当に好かれたいという本能のまま、無意識に担当の思惑に引っ張られていきます。
だから厄介なんです。
本来誰も、そんな第三者的に「そもそものあり得ない状況」に疑問を持たないワケありませんよね?
店や担当の前では、嫌われたくない一心でニコニコして黙ってお金を使う日々。
営業が終われば、朝から晩まで働き、担当の為だけに全てを尽くす。
そんな日々が普通であるわけではありません。
でも大体の女の子が、自分のリアルを見て見ぬフリします。
だってそれを認めてしまえば、自分が今までやってきた事を、自分で否定する事になってしまうから。
“何でも良いからポジティブな要素で、自分を肯定したい”って思うハズです。
そして”報われたい”と思うハズです。
担当の「ありがとう」「感謝してる」「お前しかいない」というセリフは、人から見れば薄っぺらい言葉ですが、本人にとってはやってきた事を肯定してくれる非常に嬉しい言葉のハズです。
他にもNo. 1やラッソン、その他何かしらの称号を担当が得られれば、それが結果として報われる要素にもなります。
そして何よりも、「担当が自分を必要としてくれる」「私は彼を支える為に生きている」
この考えが、自分を肯定し、時には鼓舞し、生きていく源になっていきます。
まさに生きがいです。
そして、この関係を「壊したくない」「もったいない」という感情になり、いよいよ逆転現象へと繋がってくるようになってきます。
次回は、後編です。